2018年10月 3日(水) 校長講話
10月3日(水)に、校長講話があり、「叱られる」ということについてお話がありました。
漫画「サザエさん」の一場面。
カツオ君が打った球が人の家のガラスを割ってしまい、謝りに行くが、留守番をしていた大学生は何も言わない。
別の日、同じようにまたガラスを割ってしまったカツオ君は、今度は怒られるが笑顔で戻ってくる。
カツオ君は初めの大学生には無視されたような大事にされないように感じ、2度目は叱られてすっきりしたのではないでしょうか?
賀川豊彦さんという方がいらっしゃいます。
関東大震災のとき救護活動に取り組み、他にも子どもたちが幸せに暮らせるように様々な活動に取り組んだ方です。
豊川さんは、子どもを守る運動の中で「6つの子どもの権利」を発表しました。
内容は、子どもは
1 食う権利がある
2 遊ぶ権利がある
3 寝る権利がある
4 叱られる権利がある などです。
豊川さんは「叱ることと怒ることはちがうものであって、叱るというのは子どものためを思い、子どもを愛して立派に育てようとするがゆえに行うものである、子どもが健全に発達するためには悪は悪として訂正され、善は善として認められるべき権利を持っているのである」と言っています。
続けて、次のことも言ってます。
子どもには「叱られる権利」があるように、大人には「叱る権利」があると言っていいます。
子どもには、良いことは良いと認められ、悪いことは悪いと教えてもらう権利があるのです。
一方 大人には良いことを良いと認め悪いことを悪いことと教える役割があるのです。
そこには立派な人間に育ってほしいという愛情があるのですね。
先生方が皆さんを叱ったとしたら、そこには立派な人間になってほしいという強い願いがあるからです。
子どもには叱られる権利があることを覚えてください。
みんなを成長させたいからこそ大人は叱るのだということです。