2016年4月20日(水) 命の学習~避難訓練~

本日(4/20)本年度1回目の避難訓練を実施しました。理科室から出火したという想定で校庭へ避難しました。ねらいは、放送や先生の指示をきちんと聞いて、安全に避難できることとしました。1年生は学校での避難訓練は初めてでしたが、落ち着いて避難できました。ほぼ全員の児童がだまって行動できたこと、3分半でほとんどの児童が校庭に避難できたことがすばらしいと思いました。安全係は熊本、大分での地震についても触れ、火事だけでなく地震の時にも「自分と仲間の命を守る」ことについて振り返ることができたと思います。

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~訓練後の校長の話~

今日は、学校で火事が起きた時に、全校で校庭に安全に逃げる練習をしました。

 今日の避難訓練のねらいは、ふたつ。

「火事から自分自身で身を守るためにどのように行動したらよいか」「だまって、すばやく、みんなで協力して安全に逃げることができるか」

みなさんは、ねらいが達成するようにがんばることができましたか。

実は、避難訓練でも、「聞くこと」「考えること」「なかよくすること」が大切になります。

教頭先生の火事の放送で、火事はどの教室から出たと話されていたでしょうか。放送が終わった後、担任の先生は、何と言いましたか。口を閉じ、しっかり聞いていないと、大切なことが伝わりません。並んで校庭まで逃げる間に、何を考えていましたか。「あーあ、本当の火事ならしっかりやるけど、練習じゃやる気がでないなあ」なんて考えていた人はいませんか。真剣に練習ができない人は、本番であわててしまい、けがをしたり、回りにめいわくをかけたりしてしまいます。練習は本番のつもりで真剣に、本番は練習のつもりで落ち着いて行動できるようにしてください。火事や地震の災害では、自分だけが助かればよいのではなく、全員が助からなければなりません。そのために、じっとすわっている不自由さや先に行きたい気持ちをガマンし、全員が助かるために、どうしたらよいかを考え実行できるようになりましょう。 

先週から、九州の熊本県や大分県では、大きな地震が何回も続き、亡くなった方が50人近くなり、千人以上の人がけがをし、10万人以上が自宅を離れて避難生活をしています。いつまでも大きな地震が続くという今までにない地震に対してどうしたらよいか、多くの人が困っています。もし、大きな地震が今晩起きたとしたら、みなさんはどうしますか。自分や家族の命を守るために何をしますか。下校途中や遊んでいる時に、大きな地震が起きたときには、どうしたらよいか、どこに逃げて家族を待っているか、お家に帰って家族の人と話してほしいと思います。 

最後に、熊本と大分の地震で亡くなった方が安らかであり、地震が早くおさまることを願い、目を閉じて静かに祈りたいと思います。その場で、背筋を伸ばして、すこし下を向き、目を閉じましょう。~黙祷~静かに目を開けます。

 これで、お話を終わります。