2024年10月18日(金) 中庭の「アオギリ」
本校の中庭には、立派な「アオギリ」があります。
コスモス大学の森林学科のみなさんが、樹木のプレートをつけてくれています。
私たちは、木の種類は、専門家の方に教えていただくことで知ることができますが、
その木がどうしてそこにあるのか、
何か理由があるのか、ということまでは、知ることはできません。
その木にまつわる逸話など、見た目で判断できない逸話などは、学校が、しっかり引き継いでいかねばなりません。
6~7年前の、職員会議の資料が出てきました。
当時の校長先生、教頭先生が職員向けに作成されたものと思われます。
このような趣旨で書いてあります。
「被爆アオギリ二世」
被爆当時、広島には、その後70年以上草木は生えない、と言われたが、
爆心地から1.3キロメートルのところにある旧広島逓信局の中庭で被爆した「アオギリ」は、
爆心地側の幹半分が熱線と爆風により焼けてえぐられたものの、
その後、残った半分の幹から新芽が生え、人々に希望を与えた。
現在も、その傷跡を包むようにして成長を続けている。
「被爆アオギリ」はその後も毎年種子をつけ、多くの「被爆アオギリ2世」が国内外で元気に育っている。
本校のアオギリは、平成18年度の3年生がに広島へ修学旅行に出向いた際にいただいたもの。
そのことが「よだがわ 第53号」に記載されている。
本校の「アオギリ」が、ただの「アオギリ」ではないことを、私たちは知っておくべきである。
学校の樹木が倒れて生徒が怪我をするなどの事故が散見され、
本校でも、樹木の点検をしています。
この「アオギリ」は中庭の樹木としては大きすぎ、近いタイミングで剪定をお願いしなければなりません。
その時に、このことを思い起こし、「アオギリ」に込められた
平和への祈り、
先輩たちの願い、思い出、
地域の学校としての歴史、
いろいろなことを想像できたらいいなと思います。