2020年12月25日(金) 其れ恕か。
本日、2学期の終業式を行いました。
新型コロナウィルスの影響で、登校日数の確保のために、夏休みの終わりを2日早めたために、本来の86日の登校日数から、2日多い88日の登校日数でした。
夏・秋・冬の3つの季節をまたぐ長い学期でした。そして、この88日間も1学期同様に、新型コロナウィルスによる制限を多くせざるを得なくなり、生徒たちの活動も、従来通りとはいかないことが多々ありました。
しかし、その中でも生徒たちは自分たちの可能性を信じ、コロナ禍に負けな活動を生み出して取り組んできました。
そして何より、本日、何事もなく終業式を迎えられたことこそ、四中全体が一丸となってコロナ禍に立ち向かってきた証だと思います。
その姿は、本校の誇りであり「四中プライド」です。
今日の終業式は、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために、オンラインで行いました。
各学年の生徒代表からは、学習や諸活動の振り返りと、希望に満ちた新年への抱負が発表されました。発表者以外の生徒も、それぞれがしっかりと振り返りを行い、新年への希望を抱いているのだと思います。
私は講話の中で、本校のテーマ「四中プライド~主人公として生きる~」にかかわり、自分の人生を自分の手で豊かにしながら主人公として生きていくための話を、「孔子の論語」を引用して行いました。
孔子=釈迦・キリストと共に世界三大聖人の一人で中国の思想家
ある日、孔子は弟子から「一言(いちげん)にして以(もっ)て身を終(お)うるまで之(これ)を行うべき者有りや」=「人生で最も大切なことを一言で言えば何でしょうか」と問われます。
孔子は「其(そ)れ恕(じょ)か。己の欲せざる所、人に施(ほどこ)すこと勿(なか)れ」=「それは思いやりです。自分がされたくないことは、人にしてはならない」と答えました。
人を受け容れ、認め、許し、その気持ちを思いやり、自分のことと同じように人のことを考えることこそ、人生で一番大切なことだと孔子は教えたのです。
しかし、私たちは頭では分かっていても中々行動に移せないことがあります。2学期の学校生活の中でも、相手を傷つける言動があったり、相手の心を考えられなかったりする場面がありました。
人間はだれもが、自分に甘く他人に厳しくなってしまいがちです。私自身にも同じことが言えます。
「恕」の精神は、より良い人間関係をつくっていく上で大切なことです。
「相手を大事に考えられる人」は「自分を大切に考えることができる人」です。人は一人では生きていけません。
「恕」の心を大事に、全ての生徒が主人公として輝きながら生きていって欲しいと願っています。
※明日から令和3年1月6日まで、年末年始・冬休みとなります。コロナ禍ですので、地域の活動等も制限されると思います。健康に留意して元気な顔で新年1月7日に登校して欲しいと思います。
四中も地域の皆様に支えられてきました。今年一年本当にお世話になりました。
皆様も、どうぞ良い年をお迎えください。