2005年12月 1日(木) yosiike天文台

六中の理科の先生(現在は違う学校です)である yosiike先生が高々度発光現象の撮影に成功しました。
M20051127_233549__P.jpg雷は雲の中あるいは雲から地表に向けた放電現象ですが、地上放電と同時に、雷雲から上での放電現象も存在するそうです。これが高々度発光現象なのだそうです。これらは大規模な雷雲上で発生し、青や赤の発光を伴いますが、その発光時間は極端に短く光が微弱なため、航空機のパイロットによってたびたび目撃されるくらいでした。高感度カメラ技術などの観測技術が発達した最近になって観測できるようになったそうです。現在ではスペースシャトルでも観測されているそうです。この高々度発光現象をyosiike先生の高感度ビデオがとらえました。たいへん貴重な画像です。
M20051127_221349__P.jpgyosiike先生にうかがったところ、高々度発光現象は発光時間が短く、発光も弱いので、肉眼での観測はできないそうです。北向きの空を観測するように設置したカメラで撮影できたことから、このところ寒冷前線が日本海側を通過することが多いので、それに伴う雷によって上田地方からは北側の空で高々度発光現象が起こっているものと思われるそうです。
M20011119.jpgyosiike天文台がとらえた2001年11月19日未明のしし座流星群。流星は、地球に降り注ぐ「チリ」によって起こる現象です。「しし座流星群」の素となる微小なチリは、テンペル・タットル彗星から放出されたもので、このテンペル・タットル彗星のことを、しし座流星群の母彗星(ぼすいせい)と呼んでいます。母彗星の軌道上には、過去の接近で放出されたチリが拡散して分布しているために、母彗星の軌道に地球が接近するたびに、流星群が見られます。そして、母彗星の軌道と地球が接近するのが、毎年11月18日ごろとなります。動画もご覧ください。
Mars20051101.jpgyosiike先生の高性能望遠鏡で撮影した火星です。動画もあります。
yosiike先生の研究は、天文分野のみにとどまりません。自ら改造したカメラで撮影した"花粉管の伸びる様子"もご覧ください。