2021年11月 4日(木) 校長講話がありました

今月は、なかよし月間です。この月間中には、人権教育参観日、なかよし集会、大繩大会、「なかよしの星」(「〇〇さん、ありがとう」「こんないいところを見つけたよ」という内容で用紙に書いて掲示する)など、色々な活動が計画されています。

 

11月4日(木)の校長講話では、「自分も相手も大切にすること」について、『となりのたぬき』という絵本を読みました。

だいっきらいなたぬきをこらしめるよう、お月様にお願いしたうさぎ。お月様はうさぎに言います。「それならわたしがたぬきをぽかぽかになぐってこぶだらけにしよう。ぺちゃんこにして、おせんべいにしよう。どこかとおくへぶっとばしてしまおう。そのかわり、ひとつやくそくしておくれ。ひとつきのあいだ、たぬきにうんとしんせつにしてやることができるかな。それができれば、わたしもちゃんとやくそくをまもるよ。」と。うさぎは、約束を守ってたぬきの言うことを何でもしてやりました。

そのうちたぬきは、「うーん、あのうさぎってあんがいいいやつだったんだ。しらなかったなあ。」と服をあげたりおみやげを買ってきたりするようになります。そして、さる、からす、きつねに「あのうさぎ、ほんとはいいやつなんだ。あいつのためならぼくはなんでもするよ。」と話します。それを陰で見ていたうさぎがつぶやきます。「あー、ぼくはお月様にとんでもないことをたのんでしまった。どうしよう。ちょうどひとつきたっちゃった。」

お月様が言います。「さあ、やくそくだよ。たぬきをやっつけてあげよう。ぽかぽかなぐって、こぶだらけにするか。ぺちゃんこのおせんべにするか。それともどこかとおくへぶっとばそうか!」

うさぎは「やめてくださーい」と言った、というお話です。

お話の後、1・2年生に聞きました。

「うさぎさんは、どうしてお月様に『やめてくださーい』と言ったのでしょう。」

3・4年生に聞きました。

「うさぎが、お月様に『やめてくださーい』と言った時、うさぎはどんな気持ちだったと思いますか。」

5・6年生に聞きました。

「お月様は、どんなことを思って、ひと月の間たぬきに親切にすることを約束させたのでしょう。」

それぞれの学年から一人ずつ、考えを発表してもらいました。

教室でも考えを出し合った3年生では、

「タヌキがかわいそうだから。」

「はじめはタヌキが大嫌いだったけど、好きになったから。」

「タヌキと友達になったから。」

「それまで知らなかったタヌキの良い所が分かったから。」

「『タヌキを懲らしめる』という自分の考えが間違っていたことに気づいたから。」など、いろいろな意見が出されたそうです。

うさぎやたぬき、お月様の立場になって考えてみることで、自分や周りの人の気持ちについても、気がついたりわかったりすることがありますね。

ご家庭でも、『となりのたぬき』の内容について、お子さんに感想を聞いてみてください。

 

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