2020年5月 8日(金) 子どもたちがんばっています 家庭訪問より

 

先週は家庭訪問により家庭学習の配布・回収をさせていただきました。急な連絡にもかかわらず早急に対応していただきありがとうございます。

 

子どもたちが取り組んだ家庭学習を見て、「よくやってるなあ。えらいなあ」とつぶやいている職員がいました。

 

子どもたちはよくやっています。発展した学習に取り組むのは大切ですが、学校からの課題に対して着実に取り組むことも同時に大切なことです。どちらも子どもたちの学びの成果として評価したいです。ご家庭でもねぎらいの言葉をかけてあげてください。

 

何より子どもたちが家庭や地域で、安全・健康に過ごせていることが有難いです。保護者の皆様のご支援に感謝します。ありがとうございます。

 

臨時休業が長引いて、心の面で不安定になっている子がいるかもしれません。蛇足ですが、アニメ「鬼滅の刃」について親子で話してみるのもいいかもしれないと思いました。ヒットしている作品なので親子の共通の話題にできる場合も多いのではないでしょうか。

 

主人公の炭治郎は鬼に襲われ家族を失い、妹は人喰い鬼に変えられてしまいます。喪失と絶望を抱えながら、炭治郎は生きていきます。同じように鬼に婚約者をうばわれた登場人物に、「失っても、失っても生きていくんです」といった内容の言葉をかけます。悲しみとともに生きています。

 

ですが炭治郎は希望を忘れません。妹を守るために、人間に戻すために、自分を強くし、その中で仲間もできていきます。作品中には「自分はできる」と自身への励ましの言葉も頻繁に出てきます。希望を胸に宿しながら生きていきます。

 

もちろん物語ではありますが、悲しみと希望という点においては子も親も炭治郎も同じ地平に立って語り合うことができるかもしれません。作品があれば炭治郎の印象的な言葉を探してみるのもいいですね。悲しみと希望、そんな思いを共感できたとしたら、親も子もほっと安心する瞬間が生まれるかもしれません。

 

子どもたちの心身の健康が一番であり、最も願うところです。

 

また蛇足ですが、最近東日本大震災で被災した当時の子どもたちが成長し、社会で活躍するニュースを目にすることが多くなってきました。

 

プロ野球選手になった、アナウンサーになった、そんな被災した当時の子どもたちがいます。その青年たちが語る言葉に重みを感じます「日常は当たり前ではない」「人に物事を伝える大切さを知った」等々です。

 

パンの製造会社に就職した青年は、「被災して食べ物の大切さ、有難さが身にしみてわかった」と語っていました。食品会社を志したきっかけとのことです。

 

子どもたちは庇護を要する存在である一方、強さを併せもつ存在であることを感じます。西内小学校の子どもたちもコロナ禍を経て、前よりも学んだ自分、強くなった自分に気づくときがくることを願いながら、我々大人は子どもたちを支援していけたらと思います。