2020年5月11日(月) 池江璃花子さんのメッセージとコーピング

 

59日放送の NHK スペシャル「ふり向かずに 前へ 池上璃花子 19歳」をご覧になった方も多いのではないかと思います。尊敬できるアスリートだと、多くのことを学ばせてもらいながら見ました。

 

また、池江璃花子さんは「New Voice」との音声メッセージアプリの中で、「日本の子供たちへ」とメッセージを送っています。

  

池江さんは、外出が自粛になってしまい2週間ほどたち、友達とも会わない日が続いている、家にこもっていると、逆に疲れたりストレスがたまることもあると思う、と子どもたちのことを気遣っています。家族と一緒にいること、お話することも大切だが、自分の好きなことをするのもおすすめで、最近ピアノを始めたり、まだ入院していたころやっていたパズルを再開したりした、完成したものをくずしては一から組み立て直すという作業はなかなか大変な作業だが、完成したときの達成感がものすごくあるのではまっている、外には買いに行くことができないので、ネットで買ったりしている、お家の手伝いといえば洗濯を自分でやるようになったり、あとは部屋の片付けをまめにするようになった、もちろんゲームもやっている、と自身の近況を報告しています。またトレーニングについては、退院してから少しジムを使ってトレーニングをしていたが、今は使えない状況なので、家にあるうんていを使ったりお家トレーニングをしている、と語っています。入院してるときはやっぱり何ヶ月も外に出られないのが当たり前で、高校の卒業式はもちろん、大学の入学式も出られなかった、ものすごくさびしかったし辛かったが、今こうして自分が元気でいられることにまずは感謝をしている、と病気との闘いについても触れています。また、コロナ禍にある子どもたちに、こうして自由になれない、トンネルの中の真っ最中っていう感じだと思うが、どんなトンネルにも必ず出口はある、お家でできることを自分なりに考えたり、私のパズルだったりを参考にして、今のこの時を楽しい時間にしてください、みんなで乗り越えていきましょう 、とメッセージを送っています。

 

「健康であることに感謝する。今を楽しむ。」アスリートとして、一人の人間として病気を乗り越えようと努力する池江さんのメッセージに励まされるところが大きいです。子どもたちには力にしてもらえたらと思います。

 

池江さんの言葉に、「今のこの時を楽しい時間にする」とのメッセージがあります。池江さんはピアノを弾いたり、パズルをやったりしているそうです。

 

心理学用語で「コーピング」というものがあります。以前研修会で教えてもらいました。紹介します。

 

コーピング・・・

「まず、ストレスがかかったときにどんな気晴らしをすれば気分がよくなるのか、あらかじめリストアップしておく。例えば音楽を聴く、本を読む、買い物をするといった内容である。リストが出来上がったら、実際の生活の中でいろいろなストレスがかかる度にそのストレスに見合った気晴らしをリストからピックアップして実行する。その結果、実際にストレスが減ったかどうかを自分で判断する。まだストレスを感じていたら、さらに同じ気晴らしを続けたり、別の気晴らしに切り替えたりしてみる。気分と行動の関係に気づく。その行動がもし良かったら、それを繰り返して、習慣化していく。」

 

研修で同席した方は、コーピングのリストを100もっていました。例として音楽を聴く、本を読む、買い物をするが挙がっていますが、いろいろ気晴らしになること、好きなことを考えてみるとよいと思います。休業期間や自粛期間が延長となり、ストレスがたまる時期かと思います。池江さんの取り組みやコーピングを参考にして心身の健康にご配慮ください。