2022年1月24日(月) 窯焚き

ついに今年度の窯焚きの日を迎えました。

1年間かけて作ってきた作品を1年間かけて集めた薪で焚きます。

この3日間は保護者のみなさんも西内クラブのみなさんも先生方も総動員で2晩夜通しの作業になります。

1/21午前中
児童全員で薪を窯のそばに運びます。この日は2年生も薪運びのデビュー。若さあふれるパワフルさで、積んでいる先生方が追いつきません・・・。登り窯のそばに薪を運び、ひたすら薪をくべることができるようにします。

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1月21日(金) 午前8:30

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点火。

徐々に温度を上げるため、先生方が交代でつきっきりで薪をくべていきます。陶芸家宮上先生が午前中からお見えになり、火力を調節して薪をくべてくださいました。

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窯の中の温度はデジタル式の温度計で測定。

1000℃を超える温度をはかれる温度計を使います。

登り窯の中は、一窯と二窯の2段に作品が収められているので、温度計は2つ必要になります。一台は丸子町時代からのものでした。

写真は1033℃ですが、午前中の段階では、内部温度 一窯428℃ 二窯80℃ でした。


1月21日(金) 夜9:00の登り窯

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気温は-6℃。これから二晩、薪を燃やし続けます。斜面にある窯まで薪を運び上げたり、薪割りをしたり、作業が続きます。大人は3または6時間交代で窯の温度を上げていきます。

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学校長も薪を割ります。運んだ薪を窯のそばでさらに細く割っていきます。細く割った薪は2日目に横口から投入するのに使います。

内部温度 一窯1098℃ 二窯795℃

1月22日(土)昼の登り窯

昼は子どもたちもやってきて手伝ってくれます。鉈で薪を細かく割る作業、暖をとるためのたき火の火を絶やさないお手伝い。鉈で薪を割り続け、腕がパンパンになるまでお手伝いをした子、お家の方はお父さんだけでなく、お母さんも参加して、やはり薪割りをしてくれました。コロナ禍でなければ、焼き芋?マシュマロ焼き?なんていう楽しみがあったかもしれませんね。
1/22 12:00 内部温度 一窯1200℃ 二窯1096℃

1月23日(日) 深夜3:00
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薪をくべるたびに「鬼火」が上がります。吹き上がる炎が鬼の角のよう、ということで鬼火というそうですね。西内の皆さんは見慣れているかもしませんが,初めて見た私にとっては幻想的な光景でした。それにしても寒い。-11℃。本当に過酷な作業です。
内部温度 一窯1220℃ 二窯1188℃


1月23日(日) 早朝7:30 窯止め

18.JPGすっかりあたりが明るくなってきました。

ここで薪をくべるのは終了。薪用の口をすべて耐火レンガと土を塗って止めていきます。土を塗るのは6年生。最後の仕事です。この土も暗闇の中、赤土をすりつぶして粉にするところからでした。焼き物作りは手がかかります。
内部温度 一窯1220℃ 二窯1220℃
 

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この後は1週間そのまま窯が冷めていくのを待ち、1月31日(月)に窯を開ける予定です。どんな作品に仕上がっているか、とても楽しみです。昼夜を問わずご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。