2024年1月 9日(火) 校長講話より

新しい年をむかえたので、新年の挨拶をしましょう。「あけまして おめでとうございます」 

まずは最初に、新年の能登半島地震、航空機事故に関わる方々にお見舞いを申し上げます。

その中で、訓練を生かした災害避難について話題になっていました。本校でも事故・火事・ケガなく健康で

安全にこの3学期を過ごしていきましょう。

 

さて、2024年、令和6年が始まりました。たつ年です。「龍」にちなんだお話を三つ紹介します。龍のお話がいくつも図書館にあると小山先生に教えてもらいました。

 

最初は、その本の一つです。

「龍の子太郎」(松谷みよ子作)

このお話は、信州の伝説をもとに作られたお話です。

龍の子太郎は、北の湖に住むというお母さんをたずねて、自ら長く苦しい旅に出ます。様々な昔話もそうですが、龍の子太郎は、「人は大切な目的のため(自分だけでなく自分以外の人のため)に、たくましく行動するとき、その人も救われて幸せになる」という、昔からの考え方や生き方を伝えてくれているように思います。

 

二つ目は、お正月には縁起のよい魚の鯉を食べた人もいるかもしれませんが、鯉と龍は関係があると聞いたことありますか。

「龍門」(りゅうもん)

昔、中国の龍門山を切り開いてできたすごい急流がありました。

鯉が登ってきて、その険しい流れを負けずに泳いで登ったものは、龍になって天に登ると言われました。ここから、こどもの日には、「龍門を苦しくとものぼれる子どもに育ってほしい」という願いで、鯉のぼりを立てるのだそうです。

 

三つ目は、「画竜点睛」(がりょうてんせい)というお話です。

昔、張という名前の有名な絵描きさんが、お寺の壁に竜の絵を描いたのだそうです。完成した竜の絵は見事で今にも動き出しそうな竜で見る人すべてが息をのみましたが、眼だけが描いてありませんでした

「どうして眼を描かないのですか」と尋ねると、「竜は目をかき入れると、天へ登っていってしまうよ。」と言ったそうです。しかしその言葉を信じない人々が瞳を描いてほしいと頼むと、ゆっくり筆をとり竜の眼を描いて完成させましたが、そのとたん稲妻が走り、壁の中の竜は天に昇って行ってしまったというのです。

大切なところに手を入れて仕上げる、最後の仕上げが大事というお話です。

画竜点睛の「睛」は、動物のひとみという意味だそうですが、人間の瞳は、子どもの目とかきますね。皆さんの目が大事です。三学期は、自分の心の竜に大事な仕上げの眼を入れて、次の学年に登っていかれるようにしたいですね。

 

そして、いよいよ西内小150年の締めくくりに向かいます。

「ありがとう西内小学校『自ら前進』」 西内小で学ぶことができる47日間。西内小150年のアンカーを皆でしっかり務めましょう。アンカーの役目として、やることは3つ。

 

① 150年間私たちを育ててくれた西内小学校と支えてくださった全ての方に「感謝」をする。

② 一日一日を大切に過ごし、学校の大事な仕上げの眼を丁寧に入れて「有終の美」を飾る。

③丸子中央小学校、丸子中学校へ「西内の学びとよさ」を広げていく。

新しいスタートにつなぐのが、アンカーの役目です。みんなで頑張りましょう。

 

自身も何かに挑戦を。「150」にちなんで、体育館を150周走ろうと思います。くじけないようにみんなにもご協力してもらって達成したいと思います。

 

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