2020年10月21日(水) 持続可能な社会づくりに向けた教育のあり方 SDGs,ESDなど

 
西内小学校学校運営委員会ではめざすところを「地域とともにある西内小学校」とし、その実現に向けて活動しています。先日、地域と学校の連携推進研修が県生涯学習推進センターにおいて開催されました。本校の教育事業に係ることが多い内容ですので紹介いたします。
 
信州大学教育学部準教授、安達仁美さんの講演がありました。「SDGs=持続可能な開発目標」は、国連サミット採択の17の目標のことで、17からなるカラフルなアイコンをご覧になった方も多いのではないでしょうか。長野県は「SDGs未来都市」に選定されていて、SDGs達成の取り組みを推進しています。
 
聴講者に、17の目標のうちどの目標を大切に考るかアンケートがとられました。参加者の立場にもよるかと思うのですが、研修会では「4質の高い教育をみんなに」「11住み続けられるまちづくりを」を大切に考える方が多かったです。皆さんならどの目標を大切に考えるでしょう。本校学校運営委員会は地域住民と児童が共に学び、関わり合うとの活動の願いをもっています。この願いはSDGsの理念にも沿うものと思われます。
 
SDGs実現のための教育が「ESD=持続可能な開発のための教育」となり、学習指導要領にも位置づけられています。本校でも力を入れている総合的な学習の時間は、特にその役割を果たすことが期待されています。
 
実践発表では、高山村立高山小学校、塩尻市宗賀公民館の活動報告をお聴きしました。どちらも学校、家庭、地域の連携・協働の事業が推進されていて、たいへん参考になるものでした。宗賀地区のボランティアさんの、「子ども時代を思い出して、子どもといっしょに楽しめばいいんだと思えたときに、気楽になった、楽しくなった。」との言葉が印象的でした。また、宗賀公民館では「どんぐりプロジェクト」として学有林の整備を通じた世代間交流、地域交流に取り組んでいます。林業にかかわる技術の伝承を通じて交流がされていて、本校の登り窯活動にも通じるところがあるように感じました。
 
まとめとしてのワークショップでは、信大の安達さんから、持続可能な社会をつくっていくためには何が最も大切かとの質問が参加者に投げかけられました。安達さんからは、「やりたい、やってみたい」(やらなくてはならないではなく)との思いが大切ではないかとのお話がありました。主体的、能動的な思いは参画の当事者意識や行動した楽しさにつながり、さらには人とつながることに至るのではないかとのことでした。主体的、能動的な学習とは今日教育でも大事にされていることですし、持続可能な社会づくりでも、主体性、能動性との言葉はキーワードになりそうです。
 
上記の内容は、持続可能な社会づくりに向けた教育の実現、地域と学校の連携・協働につなぎ、みなさんとともに「地域とともにある西内小学校」をつくっていきたいと考えています。

 
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