2007年10月 9日(火) 心のブレーキ

 自動車にアクセルとブレーキがあるように、皆さん全員も「心のブレーキ」を持っています。よい自動車がよいブレーキを持っているように、よい心はよい心のブレーキを持っています。しかし、いろいろな学校で以前からこんなことがありました。学校内のトイレに落書きがしてあったり、友達同士のけんかもあったりしています。

 西小でも「 廊下を走らない」とみんなで決めたのにまだ走っている人もいます。紙くずを散らかしている人もいます。

 学校外では、店に入って物を盗ったり、落ちていたライターで火を つけてみたり、育てている花を折ってしまったりすること等が他の学校でありました。
  こんなことをするのは「よい心のブレーキ」をもってない人だと思います。やってし まうことによって周りにどれだけ迷惑をかけるか、 やるとどうなるかが分からない人だと思います。
 皆さんは今自分が、このようなことをすれば結果としてどうなるのか。相手はどう思うか。どんな迷惑を掛けるのか。誰が悲しむのかと言うことをよく考えてみてください。しっかり考えてよい行動がとれるようにしましょう。小学校時代は「心のブレーキ」を鍛える、創り上げていく大事な時です。よい心のブレーキになるようにしっかりこれ、なんと読みますか?これからも心を磨いていってください。

 

koutyou.jpg 上は、ABCですか?下は、12・13・14ですか?
   では、お伺いしますが、同じ形をしているのに、なぜ上はBと読み、13と読まなかったのですか。「ABCの続きで・・」「そうですよね」これは社会のルールですよね。左側にAがあり、右側にCがあれば、当然Bですよ。左右に12・14があれば、Bと読まずに13ですよね。

 これを「A,13,C」と読む子が必ず出てくると思います。佐世保の事件を思い出してください。小学校6年生の女の子が同級生の首を切ってしまって、「まさか本当に死ぬとは思わなかった。会って謝りたい」というあり得ない悲しい言葉を言っています。左にAがあって右にCがあれば、これをBと読むのが社会です。でも彼女は13と読んだのでしょう。この子を殺めたら、どれだけの方が悲しむのか、どれだけの重大な事件かを認識できなかったのでは、ないかと感じています。

 (信州大学教育学部准教授・医学博士;寺沢宏次講演より)