2009年4月22日(水) 第1回校長講話

今年度最初の校長講話がおこなわれました

 

 「あいさつ」について

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  今日は、2つの話しをしたいと思います。

 その1つは、今みなさんと交わした「あいさつ」のお話です。

 これから校長先生が、一文字を見せますので、この文字で始まる「あいさつ」の言葉を考えてください。

「お」・・・「おはようございます」 「こ」・・・「こんにちは」

「さ」・・・「さようなら」      「あ」・・・「ありがとう」

「す」・・・「すみません」       「は」・・・「はい」

というようにあいさつには、たくさんの言葉がありますね。

 

 最近、職員室に6年生の皆さん5~6人で「おはようございます」と言いに来てくれています。皆さんのクラスにも行っているようですが、校長先生は、その声を聞いて、そしてみんなが明るい表情であいさつをしてくれている姿を見て、とっても嬉しくなり気持ちがよくなります。児童会の皆さんがアイデアを出し合って考えてくれた「あいさつ隊」って聞いて、すごいなーとビックリしました。お昼の放送でも、あいさつのよかったお友達の名前が何人も放送されていますね。「あいさつ隊」の皆さんのお陰で、あいさつが全校に広まってきているなーと感じ、とっても素晴らしいことだなーと感心をしてしまいました。

 

 しかし、昨年のことですが、こんな話も聞きました。どうも地域では「西小の子どもって、あいさつができないぞ。」って聞いたことがあります。その話を聞いた時、校長先生は「本当かな?」「おかしいな?」って思いましたが、どうなんでしょうか?

 先週、集団登校で皆さんが登校してくる時に、校長先生は自転車で様子を見に行きました。途中途中に見守り隊の皆さんが立って皆さんの安全を見てくださっていました。その見守り隊の方に「おはようございます。」って大きな声であいさつをしているお友達が何人もいました。校長先生は、その姿を見て「おー、すごいなー。」って思いました。でも、それは全員ではないんですね。言わない人もいて、「おや?」とも思いました。当然、見守り隊の方々も、次から次へと皆さんにあいさつをしているんですが、やはり、「あー、やっぱりあいさつしない人もいるんだー。」とも思いました。見守り隊の人は、その時いったいどんな気持ちでいるのかなー?って思いました。たった一人があいさつしないことで、「西小学校の子どもは、あいさつしない」って言われてしまうのは、こういうことだったなんだなーと思いました。

 昔、ある教育学者(教育を勉強している人)が、こんな言葉を言ったようです。

「はい」の返事と「あいさつ」、「スマイル」は「人と人とが仲良くなる三つの大事なもと」って言っていました。なるほどなーって思いました。

 さて、皆さんは今日のお話を聞いて、「あいさつ」についてどのように考えますか?自分の「あいさつの仕方はどうだろうか」、また「これからあいさつをどのようにしていったらよいだろうか」あるいは、「あいさつの大切さって何だろうか」などについて教室で話し合ってみてください。

 

 次に2つめのお話をします。

先週ですが、夜遅くにやっていたテレビでこんな番組がありました。

(1)右腕のないサーファー(波乗りをする人)の女の人の話。練習をしていたときにサメに襲われて右腕をかじられてしまったということです。プロを目指していた人ですが、もうできないと思っていたのですが、努力して腕が無くても頑張って、サーフィンの大会で優勝したという話しでした。

(2)2つめは、両腕でのない男の人が、ギターを足で弾いて歌を歌うという放送でした。何百人と集まった中で、足を使ってギターを弾き、その歌った姿が世界中に流れて大きな感動を与えたという内容でした。

(3)もう一つは、両足が無く車いすの少年が、スケートボードと同じ技で宙返りができたという内容でした。

みんな生まれ持って腕がなかったり足がなかったりして思うようにできないなんですが、でもみんな頑張っている人たちの本当に素晴らしい番組でした。

 

 実は、この西小学校にもやはり生まれたときに足が思うように動かなかったり、耳が少ししか聞こえなかったりするお友達がいます。その子は今、毎日学校が楽しくて皆さんと同じように元気よく来ていますが、皆さんのように身体が思うようには動きません。本当は、動きたいんです。でもできないことの方が多いのです。もし転んで頭を打ったら、これは大きなことになってしまうのです。。皆さんの中には平気で廊下を走ったり、人のことも考えずに無茶なことをする人がいます。絶対にそんな危険なことはしてほしくないのです。他にも皆さんと一緒に生活するためには、安全に気をつけなければいけない人がたくさんいます。

 始業式の時に校長先生が話した「学校目標の2番目」、覚えていますか?「かしこく」の次は何だったでしょうか?「やさしく」でしたよね。まさに、身体が思うようにいかなくても、頑張っている人をみんなで「やさしく」一緒に応援することが、この学校目標で言っていることなんですね。生まれた時から思うように身体が動かない、聞こえない、話せないなどのお友達に、悲しい思いをさせるようなことをした人がいたら、校長先生は絶対に許しません。校長先生のお話が分かった人、手を挙げてください。ありがとう。同じように、このお話も教室でみんなで話し合ってみてください。

 

 今日は、「あいさつ」の話と、身体が思うように動かなくても、

う~んと頑張っている人の話をしました。ぜひ、今日から、いや今からこの2つのことを自分のしっかりした考えで実行してみてください。

 

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