2009年6月16日(火) 第3回校長講話

3回目の校長講和は、1学期も半分が過ぎ、なかだるみに

なりがちな今、自分の生活を見直そうというお話でした。

 

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この写真は、一昨日、菅平高原スポーツランド陸上競技場で行われた「上田市民陸上カーニバル2009」という大会で、6年生の女子400mリレーのゴール直後の写真です。塩尻小、晴明小、これが西小学校です。順位はほんのわずかの2位、でも大変に素晴らしいレースでした。その他に、1年生からたくさんの皆さんが参加してくれて、大変に素晴らしい記録をつくってくれました。大会に参加してくれた26人のお友達の皆さん、みんな頑張りました。その皆さんちょっと立ってください。西小学校の代表として参加してくれました。みなさんで拍手を送りましょう。

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 さて、このヒモをちょっと見てください。両方の手で引っ張っているとピンとまっすぐしていますが、ちょっと力を抜くと、こんな感じになってしまいます。真ん中がたるんでしまいますね。こういう状態のことを何と言うでしょうか、知っていますか?これを(文字)「中だるみ」と言います。真ん中がたるんでしまうということです。これはヒモだけではなくて、皆さんの生活の中にも、この「中だるみ」はありませんか?

 

 実は、先日、大勢の先生方が校長室に集まっていろいろな話し合いをした中で、こんなお話が出てきました。「あいさつは、とってもよくなってきたが・・・」「男子トイレのおしっこをする便器に目を描いた落書きがあった」というお話です。続けて「理科室の机の中にもチョークによる落書きがあったよ」「中だけでなく机の上にも堂々と落書きがしてある」というお話。また、「最近、廊下を走る児童が多くなってきた」以前に「廊下を走るとぶつかるので走らないようにしましょう」と、みんなで確認したのに、そういうことは悪いことだと知っていて平気で走っている。そんな話がたくさん出されました。

 校長先生は、いろいろな先生方から話されるその話を聞いて「あっ、もしかしたら西小の子どもたちは、4月のはじめの頃はよかったが、どうも最近、この『中だるみ』になってきているのかな?」と、思いました。

 この中だるみになると、勉強も怠けるようになってきたり、忘れ物も多くなってきたり、またお掃除なんかも、ろくにできない姿になってしまいます。それどころか、廊下を歩くという簡単なこともできなくなってきたりしてしまいます。できることとすれば、人をいじめたり、落書きぐらいしかできないのです。そんな西小学校の子どもで、本当にいいのですか?絶対いけませんね。

 さー、皆さんは今、どうなんでしょうか? このことは校長先生だけが感じていることではなく大勢の先生方が、うーんと感じて心配していることなんです。そこで皆さんは、日頃の生活をもう一度振り返ってみましょう。

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 さて、前半のお話しは終わりますが、次の写真を見てください。この石はどこにあるでしょうか?そうですね、学校の正門の入って所にありますね。ここに文字が書いてありますが、「視遠惟明」(しえんいめい)と彫ってありますね。この体育館にも同じ字があります。

 さて、この石(石碑と言いますが)誰が、いつここに建てたかというと、今から38年も前にこの西小学校ができてから数えてちょうど100年経ったので、その時に100周年記念式典が行われました。その記念として地域の皆さんやPTAの皆さんがお金を出し合って、この石碑を建ててくれたのです。

 

「視遠惟明」(しえんいめい)・・・難しい言葉ですが、中国の古い本の中に書かれている言葉のようです。この学校要覧にも載っていますが、意味は、 

「遠い将来のことをよく見通す場合には、明でなければいけない」と言うことです。つまり、「皆さんは、これからどんどんお勉強をして大きくなっていきます。ただ大きくなるだけでなく、将来、大人になって何になろうかなとか、自分の得意なことはこれなので、それをうーんと大事にしようかなということを考えて、そういう目標(文字)に向かって頑張らなくてはいけないよ。でもその時に、生半可で曖昧な考えではなく、もっとしっかりとした考えでなくてはいけないよ。そのためにも、今の生活をしっかりしていくことが大事なんですよ。」ということを言っているんですね。

 もっと簡単な言葉で言えば、先ほど前半でお話をした「中だるみのような生活ではなく、きちんとしたきまりよい生活や考えで大きくなってほしい」と言っているのです。今から38年前の地域の人たちやPTAの皆さんは、今ここにいる全校のみなさんに言うために、そして願うためにこの石碑を建ててくれたのですね。わかったでしょうか?

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 今日のお話は、ちょっと低学年のみなさんには、難しいお話しでしたが、中高学年のみなさんは、また、クラスで「地域の皆さんが西小学校の子どもたちに願うこの『視遠惟明』という言葉から考えて、今の自分の生活はどうなんだろうか?」話し合ってみてください。