2009年7月 1日(水) 第4回校長講話

7月1日(水)に第4回の校長講話がありました。

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 おはようございます。今日から7月でね。1学期最後の月になりました。夏休みまで、あと16日間ですよ。月日の経つのも早いですね。
 さて、今日は校長先生のお話を聞いて、皆さんだっらどのような題名をつけるか考えてくださいね。また、後で校長先生に教えてください。お話しますよ。

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 先日、雨降りの日の朝、車を運転して学校へ来る途中、雨ガッパを来た一人のおじいさんがビニール袋を手に持って道路の端を歩いていました。何をしているのかなーと思って、車のスピードを遅くして見ていると、なんと道ばたに落ちていたゴミを拾っていました。車の少ない朝のうちにと思って、道路に落ちていた紙くずや空き缶、そしてたばこの吸い殻などを拾っていたのです。後で聞いた話なんですが、このおじいさんは、近所でも有名な人で、雨の日も雪の日も1年中、誰かに頼まれたのではなく一人で自分の住んでいる地域をきれいにしてくれているのだそうです。

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 そのおじいさんと別れて、車を運転していると、カッコイイ赤い車が校長先生の前を走っていいました。赤信号で停車したので近づくと、なんとその車は、停車中なのに「ブーウン、ブーウン」と大きな音を鳴らしてエンジンを吹かしていました。校長先生はその音で、さっきのおじいさんの爽やかな気分がいっぺんに消えてしまい、イヤな気分になってきました。運転手をよく見ると若い人で、たばこを吸っているようでした。そして、時々そのたばこの灰を窓から捨てているようでした。車の中に灰皿があるのに、何も外へなんか捨てなくてもいいのに、と思いながら校長先生もイライラしてきました。

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 やがて信号が青に変わり、その赤い車が走り出しました。と同時に、そのたばこをポイッと捨てたのです。しかも火がついたままでした。校長先生はそれを見てビックリというより、ちょっと怒りっぽくにもなりました。幸い雨が降っていたので、そのたばこはすぐに消えましたが、吸い殻はそのまま道路に落ちたままでした。
 今朝、雨降りの中を一生懸命にゴミを拾っていたおじいさんのことを思うと、何か許せない気持ちでいっぱいでした。だって、そうですよね。「自分の車の中の灰皿は汚したくない。たばこ1本くらいはいいや。」と思ったんでしょうね、この若い人は。自分さえよければ、人のことなど考えない自分勝手な人なんですよね。やがて、その赤い車は、次の交差点を曲がっていってしまいました。
 さーて、皆さんは、このお話を聞いてどう思いますか?

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 昨日、校長先生が学校の周りを回って、これだけのゴミを拾ってきました。これは誰が落としたゴミなんでしょう?毎朝、教頭先生や庁務員の先生も回ってゴミ拾いをしてくださっているようですが、お二人の先生のことを考えたら、どうなんでしょう、このゴミは・・・。
 ゴミを拾ってくれる人は「美しい心」を持っている人だと思います。逆にゴミを捨てる人は、その「美しい心を捨てる人」だと思います。さーて、皆さんはどっちの心なんでしょうか?

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 今日のお話は、ゴミを拾う「美しい心を持ったおじいさんのお話」と、「たばこをポッと捨てた赤い車の人のお話」、と同時に「皆さんが捨てたゴミのお話」でした。今日のお話の題名をつけてください。校長室の廊下にある机の上に、この紙を置いておきますから題名をつけて書いてください。また、教室でもこの話を振り返って、「自分は、こういうふうに考えたので、このように思います。」って理由などもしっかり言って発表し合ってみてください。

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