2009年12月 4日(金) 第8回校長講話

 

 

「感動は心の扉をひらく」~読書旬間によせて~

 

 

 

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 12月に入り長かった2学期もあと3週間ほどで終わりますね。インフルエンザが、まだまだ発症していますが、お互いに予防だけはしていきましょう。
 さて、今日の校長先生のお話は、今日まで「読書旬間」ですが、これからももっともっと本を読んでほしいと思い、「読書」にちなんだお話をします。

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  この写真を見てください。この人は『椋鳩十』という人です。どういう人か知っている人?

 

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  この人は 『喬木村』という所で、今から100年ほど前に生まれた世界的にも有名な(本などを書く人)『文学者』なんです。身近にいる犬やネコ、野山にいる鹿や熊、キツネやウサギなどを主人公にしてお話を書く「児童文学者」であり、「動物文学者」でもあります。本当の名前は「久保田彦穂(ひこほ)」と言うんですが、本を書くペンネームとして「椋鳩十」って言っているんです。

 

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  この『建物』は喬木村にあるんですが、椋鳩十の資料がいっぱいある『椋鳩十記念館』です。

 

 

 

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 この記念館の中に入ると、椋鳩十に関わった資料がたくさんあります。

 

 

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  この写真は『少年』、椋鳩十の少年の頃の写真です。椋鳩十は、小さい頃からお父さんに連れられて山へ行っては、動物たちの様子をよーく観察していたようです。ですからこの写真のように、書いた本はみんな動物を主人公をにしたものばかりなんですね。

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  そこで、校長先生も西小学校の図書館に椋鳩十の本がどのくらいあるのかなーと思い見てきました。全部で35冊あるようです。結構たくさんあって驚きました。
 

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こんな本がありました。
 ・大造じいさんとガン・片耳の大鹿などは国語の教科書にも載っていますね。
 ・子ギツネのおかあさん・ガラッパ大王などの絵本もあるので、低学年の皆さんも読めますよ。

 椋鳩十は、動物たちを主人公にして『動物と人間との心の通じ合い』などをお話にして書いたり、動物たちの気持ちや様子、特に『動物たちが厳しい自然の中で力強く生きていく凄さ』などを書いたりしています。皆さんも、今日で終わる読書旬間ですが、これからの夜は長いので、本をじっくり読んでみてはどうでしょうか。


 

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 そこで、皆さんの本の読み状況を図書館の堀内先生に調べてもらいました。

○今年の4月から11月30日まで、たくさん読んでくれたお友だちベスト5を紹介します。
  第5位・・・2年2組の 丸山ゆうなさん;278冊 拍手を送りましょう。
   4位・・・2年3組の 荻原めいさん;283冊   
   3位・・・4年3組の 栗原まりさん;284冊
   2位・・・4年2組の 木すみけいた君;314冊
       1位・・・4年2組の 矢沢あきと君;315冊 でした。


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○次に、各学年の第1位のお友だちは
   1年生・・1年1組の 溝口ももかさん;212冊
   2年生・・2年3組の 荻原めいさん;283冊
   3年生・・3年2組の 林健太郎君;191冊
   4年生・・4年2組の 矢沢あきと君;315冊
   5年生・・5年2組の 小笠原まりさん;237冊
   6年生・・6年1組の 笠井翔太君;264冊 でした。

 

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 ただ今、本を多く読んだお友だちを紹介しましたが、ただ多く借りればいいというのではなく、借りた本をじっくり読んで、その本から知らなかったことを学んだり、喜びや悲しみなどを感じとったり、あるいは驚きや感動を持ったりすることが大事なんですね。そうするためには、やはりじっくり「読み深める、読み味わう」ことが大事です。

 

 

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 最後に、椋鳩十はこんなことを言っています。この色紙を見てください。椋鳩十が書いたものです。
「感動は心の扉をひらく」と言ってます。本を読んで「あー、すごいなーって感動する、あるいはなるほどなーって驚きや不思議さなどを持つ」ことは、自分の心が豊かになり、人として生きていくためにとっても大事なことだと言っているのです。
 この言葉を大事にして、また今日から読書を続けましょう。色紙は皆さんに印刷してお配りしますので、いつも勉強する見えるところに貼っておいてください。

 

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