2021年5月12日(水) 前期人権同和教育旬間 校長講話
5月12日(水)から前期人権同和教育旬間が始まりました。
1時間目に、校長講話が行われました。以下記載します。
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おはようございます。
5月になりました。4月の入学式から1ヶ月が過ぎました。まだまだ新型コロナウィルスの影響が心配でありますが、みなさんが元気に登校してくれていることがうれしいです。
今年度は、部活動の大会も計画通り行われる予定です。目標をもって、大会目指してがんばってください。
さて、今日から、前期の人権同和教育旬間が始まります。
今からお話しすることをきいて、自分を見つめ直して「はい」か「いいえ」と、自分の心の中で答えてください
1 困っている友達に、なかなか声をかけてあげられない
2 何かやるときに、いつも友達と比べてしまう
3 仲間外しをしてしまうことがある
4 相手の悪口を陰で言ったり、まわりに言いふらしたりしてしまうことがある
5 相手の弱点を、ちくちく言葉で言って、言葉で相手を傷つけてしまう
6 テレビやマンガ、ネットで聞きかじった言葉を、意味を考えずに使ってしまう
7 友達などの噂話を、おもしろがったり、SNSで広めてしまったりしてしまう
8 大人たちや友達が言っているからと、偏見をもって友達に接する
9 友達をからかったり、相手の気持ちを考えずにいじったりしてしまう
どうでしたか、いくつ自分に当てはまるでしょうか。
これらは、「いじめ、差別」そう自分でわかっていても、してしまう自分がいる。
人は、そういう弱い面をもっているのです。
だからこそ、学習しなければいけないと私は思っています。
皆さんの手元には、五中人権宣言が配られているかと思います。
五中には、いじめ差別撲滅のために、皆さんの先輩が作ってくれた「五中人権宣言」というすばらしい宣言があります。
今から22年前、一人の男子生徒がいじめに遭いけがをする事件が起きました。その事件をきっかけに、当時の生徒会役員が立ち上がり、「五中生一人一人の安心と幸せを求め、誰もが仲間である学校を」という願いと、当時学習していた「世界人権宣言」を身近な生活にという願いから、「五中人権宣言」が制定されました。
前文に、「私たちは、生徒全員が安心して生活できる五中をつくりあげていくことをめざし」とあるように、人権が守られるとは、「一人一人がまず安心して生活できることである」ということが大切です。
以下七箇条にわたり、安心して生活できる具体的な行動について書かれています。キーポイントは「安心して生活できる」です。
私の話の後、是非じっくり読んでみてください。
五中生が、日々挨拶がしっかりとできたり、一日何回会っても挨拶したりする伝統は、五中人権宣言の日常化に取り組み、自分としてできる人権宣言の活動は何かを考え、部活動の部員や生徒会を中心に全校に広がっていったと聞いています。
さて、そんな脈々と受け継がれてきている五中人権宣言も二〇年以上の月日が過ぎました。時とともに、私たちはこの五中人権宣言を見つめなおし、さらに進化させていかなければならないと感じています。
そう、まずは「日々の日常を見つめ返すこと」。
それが進化させる一歩です。これからの皆さんの取り組みに大いに期待をしています。
以上、前期同和教育旬間を始めるにあたっての校長講話を終わります。
静かに聞いてくれてありがとう。
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五中人権宣言はこちら