2017年11月 7日(火) 休み時間の避難訓練
今日は、予告なしで休み時間に避難訓練を行いました。おどろいてどうしたらよいか困ってしまう姿もありましたが、声を掛け合って全員無事に避難することができました。
訓練後の校長講話
今日は、休み時間での避難訓練でした。先生が近くにいなかった人もいますね。
こうやって無事に避難できて、ホッとしています。
地震や火災、洪水などの災害は、いつどこでおきるかわかりません。そのために、今日のような訓練も行います。
災害から安全な場所へ避難するために、三つのヒントをお話します。
1 だれかが「ここは安全だ」ということを疑おう。
学校の校舎は耐震工事をしているから、大丈夫と言います。本当かなと疑いました。で、耐震工事を詳しい人に聞いてみました。
耐震工事は建物が壊れない、倒れないための工事です。窓は割れるし、古ければ壁や天井も壊れます。でも、建物は建っています。曲がるかもしれないけど、立っています。
2 今、できることで、一番安全なことを考えて行動しよう。
東日本大震災で、ここまでくれば津波は大丈夫と思った場所で多くの人が亡くなっています。その近くにもっと安全な場所があればそこまで避難しましょう。少しくらい苦しくても、足がいたくても、命にはかえられません。そして、そこで考えられる一番安全な行動をしましょう。
たとえば、外国からミサイルがとんできたとします。約3分で日本に落ちます。さあ、みなさんは教室にいます。もしかしたら校庭におちるかも知れません。どうやって安全な行動をとりますか。
3 自分が最初に危険から逃げて、みんなをたすけよう
人間はいざという時に、逃げるという決断がなかなかできないものです。例えば、非常ベルが鳴った時に逃げ出す先生を見たことがありますか。ベルの意味は分かっていても、『ええ、本当に?』と、誰もすぐには信じようとはしない。皆がどうかなあと迷っているが、いまがその時だとは思えずに、周りをキョロキョロ見ている。
初めてのおきたことは無視したくなるのが人間。それを何とか逃げるようにするには、同じことを意味する二つ目のことがおきないといけない。だから君が逃げるんだ。君が一番先に危険から逃げる人になってほしいのです。迷っている人を助けるのは君なんだ」
「でも想像してみてほしい。非常ベルが鳴った時、最初に部屋を飛び出していくには非常に勇気がいる。何だか弱虫でおっちょこちょいのようだし、大抵は誤報で、皆から囃し立てられながら再びここへ戻ってこなくてはならない。けれども、実際に災害が起こると、そういう状況の中で大勢の人が亡くなっていく。君自身が逃げるという決断をすることで皆を救うことができる。危険を感じたら勇気をもってにげよう。そして、逃げた人を絶対にわらってはいけない」
1 だれかが「ここは安全だ」ということを疑おう。
2 今、できることで、一番安全なことを考えて行動しよう。
3 自分が最初に危険から逃げて、みんなをたすけよう
今日の避難訓練で、考えて行動するヒントをお話しました。