2010年11月10日(水) 校長講話「勉強するって、どういうこと?」
最近、急に寒くなってきましたね。辺りの山々の木も赤や黄色に色づきだし、「秋一番」という感じの季節になりました。
先日、金管バンドの皆さんは三重県まで行って東海大会バンドフェスティバルに出場して堂々と「銀賞」をいただいてきました。非常に素晴らしい演奏でとっても立派に発表ができました。金管バンドの皆さん、ちょっと立ってください。皆さん、拍手を送りましょう。
さて、今日の校長先生のお話は、毎日学校でやっている「勉強」について、考えてみたいと思います。
「勉強って何のためにやるんでしょうね?」考えたことありますか?たぶん、皆さんの心の中は、「勉強ってやだなー、遊びたいなー、ゲームでもやりたいなー」なんて思っている人が多いかと思います。
この写真を見てください。これは中央小学校のある所に立っている石でできた「像」なんですが、この像はどこにあるか知ってますか? また、この像のこと知っている人? この像の人は「二宮尊徳(そんとく)」と言って、正式な名前は「二宮たかのり」と言いますが、別名は「二宮金次郎」って言うんです。今から200年ほど前に神奈川県という所の貧しい農家に生まれた人です。さて、この二宮金次郎のこの姿は何しているのでしょう? そうです、本を読んでいるんですね。背中には薪をしょっています。
つまり、この二宮金次郎は、子どもの頃にうーんと家の仕事をし、休むことなく本読んだ、つまりうーんと勉強をした人ということでとっても有名になった人なんです。
では、それほど勉強した金次郎は大人になってどうなったかというと、やはり小さい時の勉強がうーんと役に立って、貧しかった自分の家を建て直したり、貧しかった村や武士たちの生活も立て直したりしてくれました。そして、貧しい農民たちに力を貸してやったので金次郎は、人々から立派な人だと尊敬されるようになっていったのですね。 ですから、勉強というのは、子どもの時にしっかりやっておくと、金次郎のように大人になってとっても役に立つんですね。なので、皆さんも大人になるための勉強を今、しているんです。
仕事をしっかりやり、勉強もしっかりやった金次郎のことを知った天皇は、後に皇居というお屋敷のど真ん中にこの金次郎の像を建てたのが最初だったようです。そして、そのことから「勉強をしっかりやる少年(子ども)」と言うことで、日本中の学校にこの像が建てられるようになったのです。なので、この中央小学校にも、以前からあったのですね。
さて、金次郎と同じくらいの皆さんの、今の勉強ぶりはどうでしょうか?校長先生は時々、皆さんの勉強している姿を見に行きます。それはそれはしっかりやっているクラスがたくさんあって、担任の先生と一緒になって考えたり、発言したり、また友だちの意見をしっかり聞いたりしている姿を見ます。「あー、いいなー。みんな頑張っているんだなー。」って思って見させてもらっています。
しかし、中には勉強をしないで騒いでいるお友達も何人かいて、その人のお陰でクラス全体の勉強している雰囲気を壊しているとか、勉強のじゃまをしているとかいう、そんな姿のお友達も何人か見ます。こういう姿を見ると「いやー、困ったなー。このままじゃ、この人は、体は大きくなるが本当に金次郎のような大人になれるのかなー。」なんて心配をしてしまいます。教室へ入ればそういう人は、もうすぐ見て姿勢がよくないなーと気がつきます。 さ~て、自分の勉強ぶりはどっちなのか、ちょっと振り返ってみてください。
先週の金曜日に、6年1組さんと4年1組さんの教室に、丸子中学校の全員の先生方、西内小学校の先生方、武石小や依田窪南部中の先生方、総勢で80名ほどの先生方が授業を見に来られました。両方のクラスを校長先生も見させてもらいましたが、それはそれは真剣に頑張っていましたね。何がいいかっていうと、
①姿勢がいい
②しっかり考えている
③先生の方を見て話を聞いている
④友だちの発言も聞いている
⑤友だちの発言に続けて考え、発言している
⑥発言の声の大きさがいい
⑦最後のまとめは鉛筆の音だけ
⑧満足感のある顔
⑨勉強内容がしっかり身についている
⑩その後の先生方の話し合いでは、先生方から「すごいなー」という声がたくさんでました。
自分の勉強ぶりを振り返ってみて、よくない姿だなーと思った人は、ぜひ直していきましょう。早く直せば、直した分だけよくなっていきます。そう思った人は、もう今日の1時間目から、実行していきましょう。皆さんは、やればできるひとたちです。
頑張りましょう!!
今日は、皆さんの勉強ぶりを見ての校長先生からのお願いと、注意をお話ししました。