2011年6月17日(金) 第４１回 校内音楽会が行われました。
６月１７日（金）、一学期最大の行事である校内音楽会が行われました。
この日のために、全校で心を一つにして練習をしてきました。
◇体育館への通路に飾られたイラストクラブの作品です。音楽会に寄せる全校の「おんがくに希望をのせて」という願いが込められています。
本年度の音楽会は、児童会の開催宣言にもありましたように、去る３月１１日の東日本大震災や長野県北部地震に心を寄せ、震災の復興への願い「きぼう」が込められました。
き ... きもちをこめて
ぼ ... ぼくたち、わたしたちの声をひびかせ
う ... うたおう、みんなで
（児童会三役の「はじめの言葉」より要約）
◇入場前に、児童会３役から「音楽に希望をのせて」の発表がありました。
本校の音楽会は、毎年「歌で始まり歌で終わる音楽会」です。ご来賓の皆様や、保護者、地域の皆様が先に会場に入って頂き、子どもたちが歌いながら入場してくるのを迎えて頂いています。
◇高学年と合唱クラブが体育館の中で「はじめようコンサート」を歌う中、低学年の子どもたちが同じ曲を歌いながら入場してきます。
◇全校の入場が完了しました。いよいよ音楽会の始まりです。
プログラムに沿って曲目等を紹介します。
【第１部】
ステージで「はじめようコンサート」の歌声を響かせてくれた合唱クラブの発表から始まります。
◇合唱クラブは、「ぼくらは仲間」と「しあわせを運べるように」の２曲を披露しました。「ぼくらは仲間」は今年のＮＨＫコンクールの課題曲です。「幸せを運べるように」は、東日本大震災や長野県北部地震で被害に遭われた皆様のために、復興への願いを込めて歌い上げました。
◇４年生の合奏「宇宙戦艦ヤマト」の発表です。鎌田艦長率いる「ヤマト」に乗り組む４年生全員の協力で力強い演奏が披露されました。
◇３年生、曲目は「ＣＯＳＭＯＳ」です。宇宙の永い時の流れの中で、今こうして生まれ、出会い、生きていることの不思議さや、幸せを感じながら、この命を精一杯燃やし続けたいという願いを込めました。初めての部分二部合唱とは思えない美しい響きを聴かせてくれました。
◇１年生は、ボイスパーカッションで「手のひらを太陽に」を、バイスアンサンブルで「グー・チョキ・パー」を、そして再びボディパーカッションで「スター・ウォーク」の３曲を披露してくれました。「手のひらに太陽を」では、学級毎にドン（大太鼓の音）、パ（小太鼓の音、チ（シンバルの音）の３つの音を表現してくれました。また、２曲目の「グー・チョキ・パー」の繰り返しは不思議な気分にさせてくれました。最後の「スター・ウォーク」では１年生全員が一体になってリズムのおもしろさを表現してくれました。
◇５年生は、三部合唱で「ＯＭＮＩＢＵＳ ＳＴＡＲ ～光年の旅から～」に挑戦しました。星空を思わせるような美しい伴奏に合わせて、勇気が出てくる歌詞をさわやかなに歌い上げました。その歌声には、来年は最高学年になるという意気込みが感じられ、丸子中央小学校の歌声の伝統を引き継いでくれるような美しい響きを聴かせてくれました。
◇６年生の合奏「ボレロ」です。単調な繰り返しから徐々に盛り上がり、そして一気にラストの盛り上がりへとパワー溢れる演奏を披露してくれました。演奏が終わった後の一瞬の静寂の後、会場一杯に歓声と拍手が一斉にわき上がりました。
◇毎年恒例になっています職員の出し物の前半には、ＭＲＫ３８という職員チームのキュートでパワフルな踊りが披露され、会場を沸かせました。
◇つづいて学校長より次のようお話がありました。
「今日、こうして音楽会がいつも通り開催されることを、今年はより一層幸せに感じます。見落としがちなことですが、平凡な日常が当たり前のように訪れることに感謝したいと思います。そして、ここふるさと丸子で、皆さんと一緒にこの曲を歌い合えることを共に喜び、感謝し、この曲を明日への希望につなげていきたいと思います。」（要約）
◇職員の出し物その２は、職員ゴスペラーズによるアカペラ「ふるさと」です。
被災地の方々の故郷への想い、私達自身の故郷への想い、そしてここ丸子の地への想いなど、様々な故郷への思いを込めて歌いました。
【第２部】
◇第２部のスタートは、金管バンドクラブが飾ってくれました。曲目は「ＳＭＯＫＥ ｏｎ the Water」と「WE ARE」の２曲でした。ロックのかっこよさと、スピード感溢れるメロディーを聴かせてくれました。
◇続いてPTAコーラスの皆様です。昨年度、４０周年記念で盛り上がり、今年も大勢の方が参加してくださいました。毎週火曜日の夜、学校で練習をしてきたその成果を「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜の星を」の２曲に込めて歌い上げてくれました。
◇２年生は「こころをひとつに」を目標にして、斉唱「あの山の上で」と合奏「南の島のハメハメハ」を披露してくれました。斉唱では、低音と高音に気をつけながらこころを合わせて演奏しました。合奏では、南の島のゆったりとした気分を味合わせてくれました。
◇３年生の元気溢れる合奏「勇気１００％」です。パート毎の演奏や歌も入り楽しませてくれました。
◇４年生は本格的な二部合唱に取り組みました。曲目は「地球星歌 ～笑顔のために～」です。クラス替えをしてまだ間がありませんが、新しい仲間と求めてきた美しい響きを披露してくれました。
◇５年生の合唱は「００７のテーマ ＭＩＳＳＩＯＮ Ｘ ～Ｋ先生を捜せ！～」です。合奏にアコーディオンを初めて加えた演奏は、時には怪しく、ときにはスリリングに響き、ミュージカル風のコミカルな演技も含めて会場を楽しませてくれました。
◇６年生の三部合唱「きこえる」は、楽譜も出版されていない長野県の中学校の先生のオリジナル曲です。６年生にとって最後の音楽会、一つひとつの言葉を大切にしながら命の尊さを美しく響かせ、丸子中央小学校伝統の歌声を聴かせてくれました。
◇終わりに当たって校長先生より次のようなお話がありました。
「『素晴らしいなー。本当に素晴らしいなー。』・・・
今、私の心から出る言葉は、その一言であります。
今年の音楽会は、児童会役員の皆さんが最初に話をしてくれた、３月の地震により大きな被害を受けた東北の皆さんや、長野県北部の皆さんへ贈る「希望の音楽会」でした。みなさん一人一人の気持や、一人一人の歌声と演奏は、きっと被害を受けた皆さんに届いたんではないかなーと思います。
この両脇にあるお花を見てください。
実は丸子の出身で、やはり地震で大きな被害を受けた茨城県にお住いの山﨑二郎さんから皆さんへ、と贈ってくださったお花なんです。山崎さんを知っていますよね。図書館にある本の「山﨑文庫」、実は山崎さんが毎年、皆さんにと、たくさんの本を送ってくださっています。昨年はこのアルミの踏み台、その前の年は電子ピアノなどを本と一緒に贈ってくださいました。本当にありがたいことですよね。
このように皆さんは、クラスのお友達はもちろんですが、地域の方々をはじめ、遠くの皆さんからも支えられ見まもられているですね。
今日まで一緒になって力を合わせ頑張ってきたクラスのお友達を、そして学年の仲間をもっともっとお互いに支え合い、思いやり、そして今日のこの音楽会で素晴らしくできた力をこれからの生活や学習にぜひ生かしていってほしいとうーんと願っております。
最後に今日の音楽会、本当に素晴らしかったです。
全校の皆さん、本当にありがとう！！」
◇最後のプログラム「明日に向かって」を全校で斉唱しました。その間奏の中で児童会長から次のような「終わりのことば」がありました。
「僕たちは、今日まで一生懸命練習してきました。どの学年の発表も、こころがこもった素晴らしいハーモニーでしたね。僕は、最後の音楽会を最高の演奏や合唱にできるように、お互いを信じて頑張りました。
全校の皆さんは、音楽会に向けて取り組む中で何を感じましたか？
・一人ひとりの音が重なり合う、ひびきあい。
・友だちと音楽を作り上げる、喜び。
・音楽がこれからの僕たちをつくる、希望。
今日は、みんなで力を合わせて作り上げてきたたくさんの思いが、花を開きました。
ご来賓のみなさん、保護者のみなさん。今日は、中央小の仲間立ち全員が、全力で取り組む姿を見ていただけたと思います。友だちとこころを合わせて奏でたハーモニーと、いただいた拍手の音はこれからもずっと僕たちの心にびびき続けます。
音楽に希望をのせて。
これからもみんなで、音楽ともに新しい明日へ向かって行きましょう。
（児童会長の「終わりの言葉」のことばより）
◇子どもたちが「明日に向かって」を歌いながら退場していきます。
ご来賓の皆様、大勢の保護者の皆様、また地域の皆様、お忙しい中ご来校頂き、子どもたちの演奏を鑑賞して頂きましたこと、心より御礼申し上げます。