2020年4月24日(金) 校長先生からのメッセージ

自主性を養う
                          
上田市立第三中学校長 齋藤 毅
 
この4月より上田市立第三中学校の校長としてお世話になります。
ここ上田市立第三中学校は、上田市の象徴である太郎山のふもとに位置し、上田広域を見下ろす眺めは、すべてを包み込むような大きな気持ちにしてくれます。また、世界で初めて人工癌を作り、癌研究の世界的先駆者である山極勝三郎先生を輩出した地であり、生徒昇降口の胸像からは、私達に「不撓不屈の精神」で新たなものを生み出していこうと、熱いメッセージが送られている思いがします。
このようなすばらしい教育環境の下、「自主性を養う」という学校教育目標を伝統的に掲げ、教育活動を推進しておられる本校に、この度ご縁があって赴任できましたことに、この上ない喜びを感じています。
さて、4月6日に123名の新入生を迎え、学校に子どもの声が戻り、期待に胸を膨らませたのは束の間、4月9日から再び臨時休業に入るという異常事態が続いております。今回の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、今まで当たり前であったことが当たり前にできないという事態が次から次へと生じています。このことは、ICTの開発・発展により将来予測される職業の変化や近年の異常気象、少子化の進展等も同様であり、今までの常識が通用しない時代は急速に加速していくものと思われます。
このような予想できない時代を生き抜いていくためには、何よりも「自主性」、すなわち、どんな状況が訪れようとも、「自ら考え、自ら判断し、自ら行動して」、豊かな人生を切り拓いていく力の育成が必要であるものと考えます。
私は、本校が伝統的に掲げている学校教育目標「自主性を養う」を真ん中に、常にスチューデント・ファーストの精神で、生徒会活動の充実やPTAとの協働、地域との連携等を大事にし、教職員、生徒、保護者、地域が一丸となって安全・安心な学校づくりを進めていけるよう努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。