2023年12月 1日(金) 冬はつとめて
冬はつとめて 枕草子 清少納言
「つとめて」とは早朝のことです。 冬は早朝が良い。 雪が降っている早朝は言うまでもない。
漢字にすると「夙(つと)めて」となります。この漢字は、「夙(つと)に」といった使い方をし、「ずっと以前から、早くから」「若い頃から」「朝早くに」という意味になります(音読みの場合、夙(しゅく)となります)。
さて、この『枕草子』で使用される「つとめて」という表現ですが、この場合、「早朝」という意味になります。そのため、「冬はつとめて」というのは、「冬は早朝がよい」ということになります。
冬の朝も元気よく 過ごしましょう。上田の冬は晴天率が高いです
とはいえ、寒い冬の朝は特に起きるのが苦手な人も多いでしょう。
炭火しか暖を取る方法がなかった平安時代、現代と違ってどんなに寒かったことでしょう。もしかしたら、平安時代も冬の朝が苦手な人が多かったのではないかと想像されます。清少納言さんは「私は冬の早朝が趣きがあって好きよ」と、などとあえて主張されたのかも知れません。
<12月初日の南校舎3階からの眺め> 朝7時と9時の写真です