2024年2月29日(木) 東京スカイツリーの竣工は2月29日

20240229_skytree1.png

 

今年は元旦に大地震がありました。能登半島地震です。他にも過去に様々な地震災害が生じています。なかでも大きな災害のひとつに平成7年(1995)の阪神・淡路大震災がありました。時とともにだんだん記憶が薄れていきますが、毎年、当時の様子やその後の復興についてテレビ放映や新聞記事で報道されています。
この地震は、直下型地震でしたから、震源は浅く、真上で生活している地域は、大変な被害でした。

 
能登地方同様に今でも家族や知人を失った人たちの悲しみは、消えていません。今、生かされていることに感謝すること、目の前のことに精一杯取り組まなくてはならないという気持ちが生まれてきます。
阪神・淡路大震災では、関西地域の国宝級の建物がかなり損傷しました。そんななか、1300年前に建立された塔は、無傷で生き延びることができました。薬師寺の東塔や法隆寺の五重の塔がその代表です。

 

なぜ、塔が倒れなかったのか というと、

塔が揺れやすかった のだそうです。

この大昔の構造を真似したのが、東京スカイツリーです。

 

他にも高層ビルの耐震構造は、「揺れる」ということが大切にされているようです。
建物だけでなく、私たちも毎日、揺れながら体や生活を安定させている場面がありそうです。悩んだり迷ったりして、いつも揺れている人の方が案外強いともいわれます。どんなに揺れても倒れなければよいのです。

 

松久保さんがおっしゃる日本一美しい塔が薬師寺の塔であるという意味もわかるようになりました。また、改修された東塔は、見えない部分に多くの木材が使われており、見える部分の4倍量だともお聞きしました。見えない部分に力を入れる。こちらも日頃から大切にしたい取り組みです。

 
人が見ていないところでも手を抜かない。このことが積み重なって大きな自信に結びつくのだと思います。
「揺れることで安定。見えない所を大切にする。」 心に刻んでおきたい大切な教えです。

 

20240229_skytree2.png