2020年6月10日(水) あさがお
職員室横の露地で、朝顔が咲き始めました。
昨年も盛んに咲いていた朝顔の「こぼれだね」から、いくつも芽がでてきました。
それを今年もY先生の手で、「アサガオカーテン」に仕立てていただきました。
強い日差しに照らされ、濃いむらさきが一段と輝いています。
そんな朝顔をあらためて、しみじみ見てみると
明日の朝に咲くつぼみが、ドリルとなってもう準備をしていたり、
若葉やつる(茎)の先が若々しい、黄緑?...もえぎ色?だったり、
いろいろな発見があります。
「明日は、つるはどのくらい伸びるのかな?」
そんな「?」も浮かんできたので、印をつけておきました。
明日が楽しみです。
さて、
一年生のあさがおは、というと
今は、まだ鉢の中で、本葉が3~4枚程度というところでしょうか。
毎朝、一年生が、ジャバジャバと盛大に水をあげています。
鉢からあふれるくらい水をもらっても、
一日くらい水やりを忘れてぐったりしていても、
元気よく、ぐんぐん育つのがあさがおの強さであり、魅力です。
まさに、一年生にぴったりの学習材です。
かつて、私が受け持った一年生のHさんのことを思い出しました。
他の子のあさがおは芽を出しているのに、Hさんのあさがおは、なかなか芽を出しません。
水もたっぷりあげてるのに...とってもあさがおのことが心配なHさん。
ある日、私はそんなHさんの姿を目撃してしまいました。
それは、あさがおが気になるあまりHさんは、ときどき、土をほじくり返していたのです。
土の中から出てきたあさがおの種からは、ぐるぐる巻きになった根が出ていました。
きっと、根は伸びるたびにほじくり返されたことで、困ってしまってぐるぐる巻きになっていたのです。
「これじゃあ、むりだよ。Hさん。」
Hさんの気持ちもわかるし、あさがおの気持ちもわかる。
あさがおを見るたびに、そんな出来事を思い出してしまいます。