2020年6月10日(水) あさがお

IMG_30822.PNG職員室横の露地で、朝顔が咲き始めました。

昨年も盛んに咲いていた朝顔の「こぼれだね」から、いくつも芽がでてきました。

それを今年もY先生の手で、「アサガオカーテン」に仕立てていただきました。

強い日差しに照らされ、濃いむらさきが一段と輝いています。

そんな朝顔をあらためて、しみじみ見てみると

明日の朝に咲くつぼみが、ドリルとなってもう準備をしていたり、

若葉やつる(茎)の先が若々しい、黄緑?...もえぎ色?だったり、

いろいろな発見があります。

「明日は、つるはどのくらい伸びるのかな?」

そんな「?」も浮かんできたので、印をつけておきました。

明日が楽しみです。

さて、

一年生のあさがおは、というと

今は、まだ鉢の中で、本葉が3~4枚程度というところでしょうか。

毎朝、一年生が、ジャバジャバと盛大に水をあげています。

鉢からあふれるくらい水をもらっても、

一日くらい水やりを忘れてぐったりしていても、

元気よく、ぐんぐん育つのがあさがおの強さであり、魅力です。

まさに、一年生にぴったりの学習材です。


かつて、私が受け持った一年生のHさんのことを思い出しました。

他の子のあさがおは芽を出しているのに、Hさんのあさがおは、なかなか芽を出しません。

水もたっぷりあげてるのに...とってもあさがおのことが心配なHさん。

ある日、私はそんなHさんの姿を目撃してしまいました。

それは、あさがおが気になるあまりHさんは、ときどき、土をほじくり返していたのです。

土の中から出てきたあさがおの種からは、ぐるぐる巻きになった根が出ていました。

きっと、根は伸びるたびにほじくり返されたことで、困ってしまってぐるぐる巻きになっていたのです。

「これじゃあ、むりだよ。Hさん。」

Hさんの気持ちもわかるし、あさがおの気持ちもわかる。

あさがおを見るたびに、そんな出来事を思い出してしまいます。