2020年7月27日(月) 「元気」は「減気」が語源
本来であれば、オリンピックを見ながら、楽しい夏休みに入っているはずですが、今年はまだまだ一学期が続きます。
しかも、梅雨は長引き、カラリと晴れた日は数えるほどしかありません。
月曜日の今朝は、どんな顔をして子どもたちが登校してくるのか、少し心配、不安でもありました。
あ
そんな朝、立ち寄った4年3組の黒板に、学級目標が掲げられていました。
「元気で、仲よし! でも ケジメ!!」
この学級目標の「元気」という言葉と、学級目標を全身で表現している4の3の子どもたちに、まさに「元気」をもらいました。
その流れにのままに、
「元気」「元気」...そうだ、「元気」が出る話をしよう!
そんなことを考えながら、部屋に戻り、「元気」について調べてみました。
「元気」は、元々は「減気(げんき)」と書いていたようです。
その頃の「減気」の意味は、「病んでいる気」=「悪い気」を減らすこと。
であり、それがやがて、「元気」に変わっていったそうです。
私は、単純に「元気」を使って、
「みなさん、夏休みまであと2週間、ジメジメした梅雨も続いていますが、
「元気」を出してもう少し頑張ってください!」
そんな程度にまとめようと思っていました。ですが、
「減気」あってこその「元気」ではないか。
そう思えてきました。
コロナ禍の不安や心配、休校による心身の不調、一学期の延長にまつわるあれこれ、長引く梅雨の影響...様々な気になることが子どもたち心や体に起きています。
その様々な「悪い気」を、一気に取り払うことは難しいことです。
難しいことですが、そんな子どもの心や体の状態を感じたり、察したり、聞いたりすることをしなければならない。
(今までよくやってきたね。 どんなところが大変だった? 心配なこと、まだある? など)
そうしながら、
「元気」を出していこう!
と言わなければならない。そんな風に感じた朝でした。
そんな気持ちで、4年3組の黒板を見直すと、そこにはちゃんと担任の言葉で
「この4日間、体をしっかり休めることができましたか? さあ、あと2週間、ファイト!!」
という愛語が書かれてありました。