2014年6月19日(木) 校長講話「放射線を見てみよう!」

 理科の実験の楽しさを味わってもらいたいという願いから、中部原子力懇談会様のご協力のもとに、放射線を観察する実験を行いました。

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◇最初に、校長先生から東日本大震災で起きた原子力発電所の事故に関連して、放射線についての説明があり、「少し難しいけれど実験をしながら放射線を見てみましょう。」というお話がありました。

 

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◇中部原子力懇談会様より、2人1組に対して実験道具を1セットずつ準備していただきました。子どもたちは、姉妹学級のペアでワクワクしながら実験に取り組みました。

 

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◇シャーレには、蒸気を見やすくするための黒い紙、スポンジ、そして放射線を出す天然鉱石を入れます。。スポンジにアルコールを染みこませてふたをします。その後シャーレの下からドライアイスで冷やします。ライトで照らすと放射線が通った後にできるアルコールの蒸気が線状に白く見えます。蒸気が見えるのはほんの一瞬(何回も見ることはできますが)です。見えた子どもたちからは歓声が上がっていました。

 この実験での放射線(α線)は自然界と同じレベルなので、人体には影響がありません。

 

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 ◇中部原子力懇談会の皆様が用意された大型の実験装置での様子です。線状の蒸気により放射線が通ったことがわかります。蒸気はしばらくするとモヤモヤしたものに変化していきます。

 実験がうまくいかなかった子どもたちのために、給食後の休み時間にも大型の実験装置を見せていただきました。多くの子どもたちが見に集まって来ては、「あっ、見えた!」と歓声を上げていました。

 子どもたちは、今回の実験で自然界には目には見えないけれどたくさんの放射線がとんでいることを理解しました。

 今回の実験に当たり、中部原子力懇談会様には実験道具の準備等、大変お世話になり、ありがとうございました。

 子どもたちに配布された資料はこちらをご覧ください。→H26 setsumi.pdf