2021年12月17日(金) 校長室から
12月10日に神川小学校、14日に東小学校の6年生の皆さんへお話をしに行ってきました。それぞれ第一中学校区の小学校です。多くの6年生が本校へ入学してきます。6年生は中学校入学へ向けて夢や希望と共に不安や心配な思いも抱いていることでしょう。そんな皆さんが少しでも安心し、中学校生活への期待に胸を膨らませて入学してほしい...という願いを込めてお話をさせていただきました。
さて、どんなお話をしたかというと...。
日頃より校長講話ではできるだけ自分の体験をもとに話すことを心がけています。今回初めての6年生へより具体的でわかりやすく、楽しくお話をしたいと思いました。そこで、私の専門教科である家庭科の話を取り上げ、白衣を着てお話させていただきました。持参したものは牛乳で作った2つのスイーツ。(休日に試作し、本番用は前日の校長会が終わってから自宅で作りました)見た目は全く同じものです。代表で先生方に食べていただき、何が違うのか比べていただきました。
一つは寒天で固めた牛乳かん、もう一つはゼラチンで固めたミルクゼリーです。ご存じの通り、寒天の原料は海藻で植物性、食感は粘りがなく少し硬い感じです。一方、ゼラチンの原料は豚などの骨や皮で動物性、食感は粘りがあり、プルンプルンとしています。味わってみると全く違います。
今回、見た目が全く同じスイーツを2つ用意したのは、ただ単に材料や作り方をお知らせするだけでなく、「どちらを選びますか?」と問いかけながら、自分の考えや根拠を伝え合うことを中学校の授業では大切していることを伝えたかったのです。そして、更に、こんなこともお話ししました。
・ 見た目だけでなく、味わってみないと本当のことはわからない。だから、体験や人とのかかわりを大切にしよう。
・ 家族や仲の良い友達でも違う考え方や感じ方をすることがある。みんなちがって、みんないい。お互いの違いを大事にしよう。
講話後、撮影していただいた写真を見ました。背筋がピンと伸び、私の方をみんなが見ている後ろ姿から、6年生の中学校生活への夢や希望を感じました。しっかりと受け入れの準備を進め、6年生や保護者の皆様の期待に応えていきたいと改めて感じています。