2024年11月13日(水) お人形の声、聞こえますか? ~校長講話より~
「青い目の人形」を知っていますか?青い目の人形とは今から1927年に日本で教師をしていたシドニーギューリック博士が、日本とアメリカが仲良くするようにアメリカ人の子どもたちに寄付を呼びかけて日本に送られた12000体の人形です。
そのお人形は、第2次世界大戦で敵国の人形として憎まれ、ほとんど処分されてしまいましたが、勇気ある先生たちの行動により、戦争の難をのがれて生き抜いたお人形が、今でも長野県内の学校に保存されています。
このお話について、本校を卒業したお友達が新聞を作るために様々な人たちに取材したり協力をしていただいたりする中で、シドニー博士の孫の、デニーギューリックさんから、新しい青い目の人形が南小学校に贈られる事になりました。お人形の名前は ミンディー さん アメリカからのパスポートも持っています。南小の仲間です。
今回の校長講話では、以上のような経緯から「なかよし月間」、「読書旬間」にあわせて、「青い目の人形の物語」の本を紹介させていただきました。この本は英語の絵本ですが、日本語訳もついているので、特に高学年の人たちは挑戦する価値があります。なぜ日本に青い目の人形がやってきたのか、なぜ、新しい人形が南小に贈られてきたのか、考えながら真剣に読み聞かせを聴いてくれた南っ子でした。(本の内容は省略させていただきます)
低学年のお友達には少し難しい内容だったかもしれませんが、真剣なまなざしでお話を聞いてくれました。子どもたちの心には、お人形のどんな声が届いているのでしょうか?
令和元年(2019)年に南小学校に贈られたお人形 ミンディーさん