2025年10月29日(水) てんごくとじごくのはなし ~校長講話~
今日の校長講話では、「なかよし月間」、「読書旬間」にちなんで、本の紹介をしました。
「もったいないばあさんの てんごくとじごくのはなし」(作:真珠まりこ)です。このお話は、説話や寓話として古くから伝えられているお話がもとになっている物語です。地獄や天国を舞台にして、やさしい思いやりと感謝の気持ちを持つことの大切さを伝えてくれるお話です。

さて、天国と地獄のお話で 皆さんに問題です。天国と地獄は同じように長ーいスプーンで食事をしなければなりませんでしたが、なにが違うのでしょうか?
地獄は、我先に、争い、奪い合い、自分さえ良ければと考えて必死でしたね。だれも、ぜんぜんスープを飲めませんでした。
天国は、助け合い、協力し、相手のことを考えて、やさしい言葉や、笑顔があったね。みんなでおいしくスープをいただきました。
天国と地獄のちがいは、「思いやりの心」だと思います。

みなさんが、自分たちの力で思いやりの心を育んでいくために大切なことについてお話します。
思いやりの心は自然に身につくものではありません。日々の一つ一つの積み重ねにより育っていきます。例えば みんなと一生懸命考える勉強、粘り強く掃除すること、みんなで給食を準備すること、決まりを守ること、友達と仲良く遊ぶこと、友達と助け合うことなど...もちろんあいさつも。
いつも当たり前にやっていることを大切に積み上げていくことで、思いやりの心が少しずつ少しずつ大きくなっていきます。今、しっかり身に付ける心の力を、自分たちでつけていくことが、素敵な南っ子に、そして素敵な大人に育っていくために大切なことなのです。
もし、思いやりのない行動があったら、お友達どうし、しっかりと伝えてあげることも大切な思いやりの心です。勇気を持って、みんなで、お互いに、思いやりの心を育てていきましょう。
