2020年11月17日(火) 「男らしく」「女らしく」って何?

11月17日(火)の5校時に、丸子北中ブロック教職員人権同和教育研修会が本校で行われ、4年東組と2年東組の2クラスが人権同和教育の授業を公開しました。例年は3校の教職員が一堂に会して授業を参観するのですが、今年度は密を避けるため、少人数の参観者となりました。4年生は、道徳で「らしさって なに?」という教材を扱いました。

 

最初に、子どもたちに「女らしくしなさい」「男らしくしなさい」と言われたことはありますかと問いました。大勢の子どもたちがそのような経験があると思っていましたが、意外と人数は少なかったです。「男らしく、女らしくしなさい」というよりも、「お兄さんらしく・お姉さんらしく・4年生らしくしなさい」という方の意見がたくさん出て、それぞれのエピソードを詳しく話してくれました。

 

次に、「らしさって なに?」の教材に入りました。あやとりが好きな男の子。お父さんにすごいあやとりの技が出来たことをうれしそうに話すと、お父さんが「あやとりなんてやめて、もっと男らしい遊びをしなさい」と男の子に一喝します。外に出たその子は、他の男の子達がサッカーをしているのを見ながら、「なんで男があやとりをやっちゃいけないんだよ!」と自分の思いをぶつけました。その後、クラスの子どもたちに、「お父さんの『あやとりなんてやめて、もっと男らしい遊びをしなさい』の言葉に対してどう思いますか」と問いました。自分の考えの立場を決めて、その理由を子どもたちは一生懸命に考えました。

 

そして、座席をドーナツ型(発言する人の顔がよく見えるよう、全員が教室の中心に机を向ける形)にして、教師の指名なし発表(意見を言いたい子が立って言い、次に言いたい子は立って待っている)で意見を発表し合いました。最後まで途切れることなく、子どもたちはどんどんと意見を発表し続け、最後に授業の感想を書きました。「男らしく」「女らしく」というより、「自分のやりたいことをやりたい」と考えていた子が多かったです。子どもたちには「男らしく」「女らしく」にこだわらず、「自分らしく」生きていってほしいと思いました。

 

参観者がいる中、子どもたちはいつも通り、元気に活発に意見を交わし、思いを深めることができました。そのことを参観された先生方も大変ほめてくださいました。

 

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