2021年2月12日(金) 偏見をなくすためにはどうしたらいいか

5年生が道徳の授業で、LGBTの人たちについての授業を行いました。この授業での問いは、『偏見をなくすためにはどうしたらいいのだろうか。』でした。始めに子どもたちは、LGBTの人たちの取り組みを紹介するVTRを見ました。その感想として、「自分は自分の性別に悩まずにいたけど、世の中にはとても悩んでいる人がいることを初めて知った。」、「周りの人たちから気持ち悪いと言われることがあっても、ポジティブに生きていることがすごい。」などの意見が出ました。そして、ここからVTRをもとに、『なぜ人は偏見を持ってしまうのか?』を考え、班ごとに意見を出し合いました。

 

そして、「'あたりまえ'と違う人がいると、なぜ嫌なんだろう?」と発問すると、ある子がこんなことを答えました。「自分(の考え)を否定されたような感じになるから」。なるほど、と思いました。自分があたりまえだと思っていることに対して「そうではない」と突き付けられたときに、まるで相手に否定されたような感覚になってしまう。その気持ちと差別意識は、どこか関係があるのかもしれないと感じました。授業の最後では、『偏見を持たないためにはどうすればいいか?』をまとめました。

 

性的マイノリティーの方々への差別は、社会的に注目されています。子どもたちは果たしてどんな意見を持っているのだろうと、担任も興味がありました。しかしクラスの子どもたちは、性別よりも個人を見ることが大事なんだと、自然と思っているようでした。今後大人になるにつれて様々な経験をすると思いますが、今日の授業で出会えた皆さんのまま、大人になってほしいと感じました。

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