2021年9月10日(金) 合奏練習、頑張っています!

本年度の音楽会(10月8日、低学年の部と高学年の部に分けて開催予定)にむけて、2学期はじめからさっそく練習に取り組んでいます。レベル5ということで、歌を歌う活動は制限されていますが、楽器を演奏する活動は行っています。例年と違うことは、昨年度の学習発表会と同様マスクを外して行う楽器は使用しないということです。子ども達からすると、リコーダーや鍵盤ハーモニカは音楽会の定番の楽器だったのですが、感染対策ということで、今回も使用しません。その代わり、普段少人数で行うアコーディオン、木琴、鉄琴の人数を多くしています。特に、アコーディオンを演奏するのは初めてという児童もいて、その扱いにはじめは四苦八苦していましたが、少しずつですが慣れてきている様子もうかがえます。

 

合奏曲は「カルメン」です。ビゼー作曲で、オペラが有名です。さらに、今いろいろな場面でこの曲は使われているので、耳にすれば「ああ」と感じる方も多いと思います。この曲は様々な場面から成り立っていますが、やはりなんと言っても冒頭の部分かと思います。現在、子ども達はスピードを落としながら、ゆっくり音をとって練習しています。音がかなり飛ぶので、とても難しいです。私もいろいろな楽器で挑戦していますが、手を動かすのに一苦労です。

 

はじめのうちは、「むずかしいー」、「無理ー」、「できないー」という声も聞かれました。音とりが難しく、さらに慣れない楽器ということもあって、無理もないかと思います。そんな中、ある子が私に声をかけてきました。「はじめは全然できなかったけど、練習していたら、はじめのところできるようになったよ。休み時間 も家庭科室(木琴や鉄琴はここに置いてあるんです)で練習したんだ!」うれしそうに話す姿からは、初めて楽器を触ったときの不安な顔はなくなっていました。この子のすごいところは、こう話した後も、時間があれば一人でも練習しているところです。できるようになったことで終わりにするのでなく、もっと練習して自分の演奏をよくしようという思いが強く感じられます。

 

「できないー」とあきらめてしまうことは簡単です。そこからできるようになるには、それだけ練習する"準備期間"が必要です。これは、音楽に限ったことではありません。漢字テストに向けて、宿題とは別に漢字練習をする子がとても増えました。今まではそんなに準備をしなくてもできていたかもしれません。しかし、やはり内容も難しくなる高学年では、必要に応じた準備が不可欠です。この姿の必要感は、中学生になると実感を伴ってくると思います。しかし、いざそのときにやろうと思ってもなかなかできません。今のうちにその習慣をつけておくことで、中学校でもスムーズに活動できるようにしておいてほしいのです。

 

音楽会まであと1か月。本番の演奏ももちろん大事ですが、それまでの過程もぜひ大事にしていきたいと思います。

 

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