2021年12月 3日(金) 私たちが持っている、権利の大切さ

道徳では、「権利の気球」という授業を行いました。この活動は、計10種類の権利を優先順位の高い順に上から並べていき、少しずつ減らしていく、というものです。

 

ピラミッド型に並べた一番上が、自分にとって一番大切な権利です。多く挙がっていたのは、「きれいな水と十分な食料が与えられる権利」でした。まず一つ目の権利を奪われそうになった時点で、「先生、だめです、どれも削れません!」と叫んでいる人もいました。それでも、苦い顔をしながら一つ、二つと削っていきました。残り5枚あたりで、「もう生きていけないよ!」という声も上がりました。自由にお金をもらう権利、きれいな空気をすう権利、休養をとる権利、愛される権利・・・。どれもが、失うと苦しいものだということを、想像している様子でした。

 

授業の最後には、こういった権利を与えられていない子どもたちがいる、ということを話しました。はっとした目で、驚いている人もいました。子どもたちの感想の中には、「改めて自分が幸せだなと思いました。これからも、自分が持っている権利がない人がいることを忘れずに、権利を大切にしたいです。」というものがありました。こうした気持ちが大切なのだと思います。日々の生活の中でこのことを思い出して、自分の権利を守ることの大切さを感じるとともに、権利を守られていない人たちのために、自分には何ができるのかを考えていってほしいと思いました。

 

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