2021年6月11日(金) 校長講話(6/9)GRIT(やり抜く力)について

今回の校長講話では、以下のような話をしました。なお、この話で使用したプレゼンデータは、校内の「校長講話classroom」(教師と生徒がファイル共有できる場)に置いてあります。

 

GRITとは「やり抜く力」のことで、アメリカの心理学者であり、ペンシルヴァニア大学のアンジェラ・ダックワース教授は、成功する人は共通して、このグリットを持つ傾向にあると提唱しています。彼女は、ニューヨークの公立中学の数学教師をしていた際に、授業内容の飲み込みの早い子が必ずしもよい成績を修められるわけではないことに気が付きます。それよりも欠席も少なく、授業中によそ見もせず、ノートをきちんと取ってよく質問をした生徒の方が成績がよかったのです。そこから大学に戻り、研究を続けた結果、「成功する人に共通する特徴は「情熱」と「粘り強さ」すなわち「やり抜く力(GRIT)」であると結論づけました。

では、「やり抜く力」を身につけていくにはどうしたらいいのでしょうか?

4つの言葉を使うと

Guts(度胸):初めてのことでもやってみよう!と挑戦する

Resilience(復元力):失敗してもあきらめずにもう一度頑張ろうとする

Initiative(自発性):他人任せにせず自分でやってみようとする

Tenasity(執念):最後まで、達成するまで、試行錯誤して取り組む

これらのことを日常生活で実現していくことが大切です。

GRITは生まれつきの才能とは無関係なので、だれでも、努力すればその力を伸ばすことができます。

ただし、努力することは忍耐強さが必要です、誰しも苦しくなると、自分には才能がないなどとあきらめてしまいがちです。それではいつまでも力を伸ばすことができません。ゆっくりでも粘り強くあきらめないで着実に前にすすむことを心掛けてみましょう。

2021kouchoukouwa6.jpg