2025年6月24日(火) 4年生 道徳(人権教育)「となりのせき」~板書から学ぶ~
4年生 道徳(人権教育)「となりのせき」~板書から学ぶ~
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2025年6月24日(火) 4年生 道徳(人権教育)「となりのせき」~板書から学ぶ~4年生 道徳(人権教育)「となりのせき」~板書から学ぶ~
重点研究の人権教育研究部会の中で、4年道徳「となりのせき」の授業公開が行われ、研究部会の先生方を中心に参観し、子どもたちの姿から学び合いました。本時の主眼は「資料『となりのせき』を読み、登場人物の気持ちを考えることを通して、誰に対しても分け隔てをせず、公正、公平に接しようとする心情を育てる。」でした。「人によって態度をかえていないか」を学習問題に設定して、みんなで考え合いました。本時における「板書から学ぶ」~「板書」に焦点をあてて~かつて「板書を見れば授業のよしあしが一目でわかる」ということを言われてました。ところが、デジタル教科書、デジタル黒板、一人一台端末等の導入により、最近では、板書構想を立てないまま授業に臨んだり、板書そのものを省略したりしてしまっている授業をよく見かけます。板書は「教師の教材解釈や授業づくりの意図を写す鏡」ともいえる重要なものであるので、ここで再度立ち止まり、先生方の板書から学び合いたいですね。最初に、「板書」には次のような機能があるとされているので確認しましょう。授業では、これらの機能を生かし、効果的な板書構成を考えていくことが大切です。①記録性:特に重要な点は、後から確認したり、振り返ったりすることができる点である。②伝達性:子どもの発言内容を要約して板書することによって、それらを明確に整理できるとともに板書事項を全ての子ども達に視覚的に伝達することができる。子どもの思考を深める共通のノートとしての役割を果たす。③共同性:道徳授業で子どもたちに追究させたい価値の共有化、また、ねらいの達成に向けた共同思考の活性化を図ることができる。1時間の中で子どもたちの「心の動き」を示す働きをもたせる。④発展性:板書は子どもの感じたことや考えたことを可視化する。そのため、子どもに価値について考える契機を与え、自分を見つめ直させる発展性ももっている。教師の意図だけで構成せず、自由度のある板書計画を作成する。以上の4点を意識しつつ、本時の板書から学ばせてもらったことを振り返ってみましょう。上記の写真参照⇒これはH先生の板書です。一般的に「川流れ式」と呼ばれる板書です。黒板の右から左に向かって、時系列に書かれている基本的な構造です。この授業では、人物絵や場面絵を並べながら、時系列で右から左に配置し、細かい確認をしなくても、話の内容を視覚的にも理解できるような配慮を板書の中で施しています。授業中には場面絵を貼りながら問いかけていました。子どもたちにとっても、今の場面で何を考えればいいのかが明確な授業展開になっていました。授業中もふと外を眺めてしまう児童や友だちの方に注目してしまう子どもたちも、すぐに授業に復帰できる配慮が成されていますねる。授業後半の山場に中心発問をもってきていましたが、その場合の板書はとかく尻切れトンボ状態になってしまうことが多いのですが、子どもたちの意見を板書することができ、しっかりと位置付けていました。さすがでしたネ! |
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