2025年7月 4日(金) 雷雨で「ハロード」も冠水状態~慌てず安全に下校~

午後の「雷雨」で丸子北小「ハロード」も冠水状態~でも慌てずに安全に下校~

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 今週は午後になると、空が暗くなり、遠くで鳴っていた雷鳴が徐々に近づき......

 下校の雷雨を避けるために、下校を早めたり、学校待機で遅らせたり......

 本校の校門前の通学路「ハロード」もこの日はこのような冠水状態になりました。

 昔から梅雨末期から梅雨明け後に、入道雲が高く発達し、雷鳴とともに「夕だち」を

 降らせていましたが、今となっては「夕だち」という言葉が懐かしくなりました。

 「夕だち」は、夏の午後から夕方に降るにわか雨のこと。強い日差しで発生した雲が空に

 「立つ」ような積乱雲に発達して上空を通過する際に降るから......。

 急な夕だちには困らされることもありますが、「夏の風物詩」とも言えました。  

 でも最近では、突然の大雨を指す際に「ゲリラ豪雨」がよく使われるようになっています。

 即災害に結び付くマイナスイメージの言葉ですよね。 

 端的に言うと「夕だち」と「ゲリラ豪雨」の違いは、夕方に降るか、時刻に関わらず降るか

 にあるようです。夕だちもゲリラ豪雨も、メカニズムとしては同じ。どちらも、影響するの

 は地上の空気と上空の寒気の温度差。この温度差によって大気の状態が不安定になるのが

 まず必要な要素。風の集まり具合と水蒸気の量も関係するそうです。昔は真夏、昼間の暑い

 空気がそのメカニズムで夕方に雨を降らせていて、それが「夕だち」と呼ばれていました。 

 現在は温暖化やエアコンの室外機が放出する熱などが原因のヒートアイランド現象などで、

 地上の空気が昼間に限らず暖められやすくなり、「ゲリラ」に例えられる突然の大雨が、

 夕方だけでなく起きるようになったそうです。

 詩人の村野四郎氏の「夕だち」という詩が何とも懐かしく頭を過りました。

 「ヨシキリが 大さわぎして にげまわる   

  むこうから かけてくる村の人  こちらから かけていく町の人   

  みんな ひさしへ とびこんだ  夕だちだ 夕だちだ   

  空のおさらを ひっくりかえしたようだ......(中略)......

  けれども ぼくはおどろかない へいきだ     

  ぼくは水泳の帰りみち  帽子もかぶらず まるはだかだ   

  あわてる人々をながめながら  ゆうゆうと 道を歩いてきた   

  そしてときどき 天のほうをむいて  夕だちを飲んでやった」(何とものどなか光景)