2025年11月19日(水) モチモチの木になる栃の実も大凶作!?

モチモチの木になる栃の実も大凶作!?

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      【紅葉真っ盛りのトチノキと紅葉した葉がすっかり落ちたトチノキ】

 本校の体育館の北側、図工室のすぐ横にはトチノキ(栃の木)が植えられています。

 トチノキは、落葉広葉樹林の構成種(日本原産の樹木)で、都市部ではよく街路樹にも

 採用されています。トチノミ(栃の実)は、「縄文時代の遺跡」からも頻繁に出土すること

 で知られる木の実で、まさに「日本のナッツ」と言える存在。日本の山村地域の暮らしを

 支えた重要な樹種で、実は食用となり栃煎餅や栃餅に、また材からは臼やこね鉢などが

 作られています。トチノキの花言葉は、「天才」「博愛」だそうです。

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 小学校3年の国語の教科書(光村図書)の教材「モチモチの木」に登場する木は、  

 まさに、このトチノキです。(子どもたちも「モチモチの木」と呼んでいます)  

 秋になると、子どもたちは木から落ちている「栃の実」を拾って集めてきます。

 もしかして、「モチモチの木」を国語で学習する3年生の教室の近く(3年の教室

 の窓から見えます)に、意図的にこのトチノキを植えたのかもしれません。

 (もちろん、あくまで推測ですが......)

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  【左の写真:昨年の栃の実の様子 右の写真:今年は一つしか見つからない栃の実】

 しかし、今年は大きな異変が起きています。例年、左の写真のように、たくさんの栃の

 実このトチノキの下に落ちてきて、子どもたちが喜んで拾ってくるのですが、実は......

 今年はまったくの不作!今のところ、この一つしか栃の実が発見されていません。

 今年は全国各地でクマの出没情報やクマによる被害のニュースが報じられていますが、

 クマがこのように人里に現われている最大の原因がクマの主食となるブナの実(どんぐり)

 の大凶作だということ。この夏の猛暑の影響だと言われています。

 本校のトチノキの栃の実も、この夏の猛暑の影響でまさに「大凶作」の状況です。