2022年7月21日(木) 校長講話 ー三浦潤一さんのお話ー

 お話くださった三浦潤一さんは、今から24年前、当時12歳だった息子さんを交通事故で亡くされました。今回、奥様とご一緒にご来校され、子どもたちに「命の尊さ」についてお話をしていただきました。

 

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 たいへん辛い思いをされ、希望を失いかけたそうです。でも、悲しみは消えない。「このままではいけない。前を向いて進んでいこう」「悲しみの中にずっといるのではなく、息子と共に一生懸命生きよう」「家族が幸せになっていくことが大切」と思われたそうです。

 

 子どもたちには、いやなこと、悲しいこと、苦しいことなど色々あると思いますが、「前を向いて、諦めない心で進んで行ってほしい」「自分の命は自分で守ってほしい」「今日の話を気を付けるきっかけにし、夏休みを楽しく過ごしてほしい」と話されました。

 

 三浦さんは、息子さんを亡くし希望を失いかけた時、娘さんの笑顔に何度も救われたそうです。ある雪の朝、「ねえ、お母さん、お兄ちゃんが雪だるま作ってくれたよ!だって私が作った雪だるま、昨日より大きくなっているみたい!」と言って、ニコニコして話してくれたそうです。そして、この話をベースに、「おにいちゃんとの やくそく」という絵本を作りました。本校の図書館にもあります。

 

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 三浦さんのお話をお聞きし、改めて一人一人が交通ルールを守り、交通安全に心がけてほしい、いのちの大切さを考えていってほしいこと、そして前を向いて生きていくことの尊さを考えさせられるひとときでした。