2026年3月30日(月) ★感謝★「学校の先生」とは

 卒業式を終え、子どもたちの声が少し静かになった春休みの校舎では、新年度に向けた準備が進められている。教室や廊下の片付けや整備を行いながら、先生方は新しい出会いを思い描き、いくつもの書類の作成にも取り組んでいる。

 

 このように一つの区切りを迎えた学校生活も、それでおしまい...というわけではない。子どもたちの願いをいかしつつ、教育的な観点で、話し合いの場を設け、新たな一年の学びを形にするべく計画し、そして実行の準備を進めていく。全職員が一致団結してである。毎年繰り返される光景ではあるが、子どもが変わり職員も変わるのだから、毎年違うものでもある。

  

 そして間もなく、子どもたちが学校に来ると始まる日常、「授業」。ある時は、筆の持ち方や硯のしまい方まで指導をして習字を教え、鉄棒のコツや水彩画の着色の楽しさを気づかせる。掃除の時間ともなれば雑巾の絞り方やかけ方まで。また、授業やクラブ活動では、ソフトボールやサッカーの審判までもこなす。歌って踊れて、泳げてのエンターティナーである。教科の域を超えている、と思われるほどの専門性を、当たり前のように求められてしまうのが今である。やりがいはもちろんあるが、かなり厳しい仕事だとも思う。

 

 例え国語や社会が専門の先生であっても、時代の流れに応じて、ICTの知識や英語指導の方法を短期間で集中して身に着け、あるいは身に付けながら教室に立ち、HSCとかASD、心的ストレスの理解を深め、カウンセリングマインドを持ちつつ、子ども、だけでなく、保護者の願いや不安、要望に対しても親身に耳を傾けようとする。

  

 更に付け加えれば、学校行事という名の様々なイベント企画・仕切り・準備に運営、そして司会もこなし、時にはツアーコンダクターの様に、数十人を引率し、安全で快適な遠足や宿泊学習を提供するための、企画運営までも行う。

 

 また、救急救命や初期消火の仕方、アレルギーやハチ刺され、切り傷の対応の知識を身に付けたり、給食指導の名のもとに、偏食や食の量への配慮、時には嘔吐の処理まで、自らの給食時間を削って行う。

 

 更に、更に、付け加えると、もしもの不審者に備え、さすまたを使った撃退法を見つけ、地震や火災時の集団避難のスキルを持ち、地域にクマや不審者が出たとなれば、ほぼ丸腰で、子どものためにと登下校時にパトロールをする。

 

 こうして考えてみると、「学校の先生」は、本当にすごい、と思いませんか。

  

 当然最初からできるわけではなく、全てが完璧に、などとは到底できない。人間なのだから、得手不得手があり、限界がある。また、うまくいっているように思えていても、自分としては満足いかないものもあるはずである。でも、だからこそ、日々努力を積み重ねている先生。そんな先生方の日常に頭が下がる。

  

 まもなく新学期、新年度のスタート。

 子どもたちよ、先生方はあなたのために、精一杯力を尽くしてくれます。塩尻小にいる全ての先生方があなたの味方です、応援団です。安心して、先生に相談をし、友だちと協力をして、あなたとわたしみんなで、一緒に、楽しい学校にしていきましょう。

  

 まもなく、「さぁ、やってみよう」の再スタートです。

 

※2023年10月23日のホームページ記事からの一部改編

 塩尻小学校 校長