2025年9月 2日(火) あちこちにある「しかけ」
文化祭を3週間後に控え、朝に夕に歌声が響く学校となりました。16日にはミニ運動会も控えており、今年はクラス全員大縄跳びが新たな種目となりました。昼休みを使って、校庭で大縄の練習をしているクラスも見受けられます。クラスによっては、歌うことに自信がなく、恥ずかしさや失敗を恐れる気持ちから、なかなか声がでないところもあります。これからの練習に期待して歌声を醸成していくために、担任の先生たちがいたるところで「しかけ」をしています。声が小さなクラスに「もっと大きな声を出して!」と言うだけでは、何もしていないのと同じようなものです。先生たちも悩みながら、クラス全員で歌詞の意味を考えたり、歌に寄せる生徒の思いを見える化したりして、少しずつ歌へと没入していく時を生徒とともに紡いでいます。
あるクラスの担任は、「声が今一歩出ないので、全員で一節ずつ歌詞を書くことにしました。」と教えてくれ、そのカードを一枚一枚模造紙に貼っていました。またある担任は、毎日の大縄回数をグラフで示して、放課後の教室の黒板に明日へのメッセージを残しています。クラスで応援歌をつくって、それをミニ運動会でみんなで歌おうという生徒たちの希望に応え、作詞した歌詞を文字化して掲示している担任もいます。小説やマンガ、絵本などから自分が大切にしたい一行を切り取り、なぜこの一行を大切にしているのか発表しあう場をつくり、自分の内面と向き合う時間をつくっている担任もいます。
文化祭や勉強、部活動・・・学校が忙しいときは心身の疲れも伴いますが、ここがいちばん伸びるとき。生徒ばかりではなく、先生たちも現在進行形でともに成長し続けています。