2016年2月10日(水) 校長講話 ありがとうをいいたくて
2月9日の校長講話は、校長先生が本を読んで下さいました。
森山 京・作 奈良坂智子・絵 「ありがとうを いいたくて」 (旺文社)
月曜日、
うさぎくんは、学校で1日に3回も先生に注意されてしまい、なさけない気持ちで家に帰っていきました。
その途中、ぶたのおばあさんを手助けしたとき
「ありがとう、おかげさまで。」
と声をかけられました。
うさぎくんは、心が温かくなり・・・
水曜日、自分でもその言葉を使ってみたいと思ううさぎくんですが、
うまくいかず、ねずみくんとけんかをして、教室に立たされてしまう始末です。
しかし、ねずみくんを助けるために言った言葉で、ねずみくんから
「ありがとう、おかげで。」
と言ってもらいます。2人は仲直りできました。
うれしくなったうさぎくんは、
「ぼくも早く言いたいな。」
という気持ちを強くしました。
金曜日、授業中に土砂降りの雨の中を歩く、あのぶたのおばあさんをみつけたうさぎくんは
思わず教室を飛び出し、かさを貸しに行きました。
うさぎくんがずぶぬれになって教室に戻ると、きまりを破ったために、先生にしかられてしまいました。
先生に借りたタオルで体をふいたうさぎくん。
放課後、先生に乾いたタオルを返すとき、
「先生、どうもありがとう。おかげさまで。」
と、自然に言っていたのです。
先生に褒められて、先生の優しさに触れて、うさぎくんはぴょんぴょん跳ねながら家に帰っていきます。
「ありがとう、おかげさまで。ありがとう、おかげさまで。」
と声に出して繰り返しながら。
雨はやんで、からりと晴れた青空が広がってきました。