2025年10月30日(木) 5年生 クラスコンサート
音楽室にて「クラスコンサート」が行われました。上田市ならびにサントミューゼの企画として、「小学生に本物の音楽体験を届けたい」という思いのもと、ピアニストの三原未紗子さんをお招きし、1組・2組それぞれ1時間ずつ、じっくりとピアノの音色を聴かせていただきました。
コンサートでは、「クモ」「水」「炎」といった自然を題材にした曲を演奏していただきました。同じピアノから出る音でも、弾き方や強弱によって、静かだったり激しかったり、形のない"自然"が、音として情景が変わっていく様子に、子どもたちは思わず前のめりになって耳を傾けていました。最後に演奏してくださったショパンの「幻想即興曲」は、三原さんにとって特に思い入れのある曲とのことで、繊細さと力強さが混じり合う美しい演奏に、子どもたちも息をのんで聴き入っていました。
また、演奏だけでなく、ピアノという楽器の仕組みについても分かりやすく説明してくださいました。音が一番響くのは、実は鍵盤ではなくピアノの響板(底板)だと聞き、驚いた様子の子どもたち。実際にピアノの下にもぐりこんで、ピアノの底から響く音を体で感じる体験もさせていただきました。「音が体に伝わってくる!」「お腹が震える感じがした!」と、普段の授業ではできない貴重な体験に、教室へ戻ってからも興奮冷めやらぬ様子でした。
最後の質問タイムでは、「練習していて指がいたくなることはありませんか?」「耳コピや弾き語りはできますか?」「休憩なしでどれくらい練習するのですか?」など、素直な疑問や関心をもって質問する姿が見られました。三原さんは、一つ一つの質問に丁寧に答えてくださり、「続けること」「楽しむこと」の大切さを、子どもたちにあたたかく伝えてくださいました。
子どもたちにとって、「音楽をただ聴く」だけではなく、「音に触れ、奏でる人にふれる」特別な時間になりました。今回の経験が、今後の学習や表現活動につながっていくことを願っています。
