2009年6月 2日(火) 6月2日 古代のロマンを訪ねて~社会見学で歴史探検~

090602.jpg6月2日(火)に「古代のロマンを訪ねて」社会見学で歴史探検が実施され、千曲市屋代の長野県立歴史館と森将軍塚古墳を中心に見学してきました。
 長野県立歴史館では、専門主事の伊藤先生に特別展の「善光寺信仰」の説明に始まり、ナウマン象、そして「信濃の風土がはぐくんだ原始の生活(原始)」「信濃国の成り立ちと人々のくらし(古代)」「信濃武士と百姓のくらし(中世)」「江戸時代の村と町のくらし(近世)」「世界につながる県民のくらし(近現代)」とポイントを押さえたわかりやすい解説をしていただきました。どの子も見学したことや聞いたことをしっかりとメモする姿が見られました。特に授業で縄文・弥生・古墳時代を学習しているせいか、縄文王国ともいわれる八ヶ岳山麓の森を伐り開いてつくった縄文のムラ及びそこにある竪穴住居や高床倉庫などに強い興味を示し、熱心にスケッチをしている子もいました。また、自分たちがこれから(本日、学校出張歴史体験教室で)縄文土器をつくることを意識してか、展示されてある本物の土器を興味深く見ていました。
 続いて、森将軍塚古墳のある小高い山頂まで新緑の中、ちょっとしたハイキング。周囲の自然を満喫しながらも、子どもたちは比較的速いテンポで山頂まで駆け上がっていきました。そこには、全長100mもある巨大な古墳が目の前に出現。古代科野のクニを治めていた豪族の墓として、1600年余り前に築かれたものを復原したもので、みんなが使っている社会の教科書でも取り上げられています。大和王朝との深い関係を示す前方後円墳ですが、尾根の地形に沿って築かれているので、円がやや変形。後円部に立ってみると、実にさわやかな風が吹いてきてきました。更埴条里制や善光寺平も一望でき、セミの声も聞こえてきました。そこで待望のお弁当を食べました。
 その後、森将軍塚古墳を下って、科野のムラへ。このムラは長野県立歴史館の地下から発見された古墳時代中頃のムラを復原したもの。住居・倉庫・納屋・工房と4種類の建物の違いを興味深く見学していました。暑さの余り、裸足になり水遊びをする子もいましたが、時間もゆっくりとってあったのでのんびりできました。最後に、森将軍塚古墳館の学芸員の方に古墳についての説明をお聞きした後、古墳館に入り実物大に復原された竪穴式石室や出土された副葬品・埴輪などを見学しました。社会の授業では、弥生時代から古墳時代を学習してあったので、実にタイムリーな時期の社会見学となりました。