2009年11月16日(月) 11月16日 理科校外学習で五感を使って実験・観察!

091116.jpg 16日(月)に上田創造館にて、「鯉の解剖実験」「プラネタリウムでの星の学習」、そして「鴻の巣での地層観察」を行ってきました。子どもたちに一番インパクトがあったのは、やはり「鯉の解剖実験」。鯉の命をいただき、感謝の気持ちを持ちながら、自分たちの手で解剖を行い、内臓を取り出して観察をしました。解剖の途中、みるみる顔が青ざめている子どもたちも何人かいましたが、やはり、教科書やビデオで観るのとは違い、自分の五感を使って学んでいくことの大切さを実感することができました。
 「プラネタリウムでの星の学習」の後、創造館の和室で昼食を済ませてから(朝早くからお弁当の準備ありがとうございました)、「鴻の巣」へ移動。薄暗い松林の中の道をしばらく行くと目の前が急に明るく開けて黄白色の大きい崖が出現。ここが「鴻の巣」(全員が初めの訪問なので、びっくりした様子)。上田市にはこれほど大きい堆積岩の崖は他になく、崖を作っている岩石は、ほとんどが礫岩。礫とは小石のことで、このあたりが海底だった今から1400万年ほど前、陸地から運ばれてきた小石や砂が積もった地層で、地質学では第三紀中新世の青木層とよんでいます。「鴻の巣」の崖を遠くから眺めると、白っぽい岩肌に鉄分がしみこんでできた茶色のしま模様が見えました。崖をとり巻くように生えている赤松の緑と茶色のしま模様の岩肌の白さが調和して大変に素晴らしい景色。近寄って小石を手にとってみると、上田市の近くでは見ることができない赤や緑、白や黒などのすべすべした石ばかりで、遠い所から運ばれてきたことを教えてくれます。あの人気タレントグループ「嵐」の松本潤も映画撮影で、この「鴻の巣」で走り回っていた(?)とか......。 6松の子の中にも地層見学や化石採集よりも、「ロッククライミング(?)」を楽しんでいた人も...。
 さて、学校に戻ってきて、解剖で使った鯉をみんなで丁重に葬った後、校舎改築に伴う地質調査のため、業者の方がボーリングをしているところに出くわしました。お仕事中にもかかわらず、「理科の学習で、傍陽小の地下の地質の様子を見たいのですが...」と大胆にもお願いしてみると、とても親切に深さ1m~10mまでの50㎝ごとに採取した「ボーリング試料」をその場で見せてもらうことができました。業者の方の話によると、「傍陽小の校地内の地盤は固く、ここに10数階の高層ビルを建てても大丈夫」だそうです。本当にラッキーでした。