2023年7月 7日(金) ぼくらの水のゆくえをたどって(4年)

社会科見学を行いました。午前中は「飲む水はどこからきて、どうやって安心して飲める水になるか」を、上水道課の方々に教えていただきました。

大松水源では、普段カギがかかっていて立ち入れない水源の中へ。ふわふわした山の土。しみ込んだ雨が長い年月をかけしみ出し、きれいな水が溜まっていました。「きれい。」「飲めるの?」と子どもたち。このままではまだ安心して飲めず消毒をすることを教えていただきました。空のペットボトルに汲んでくださった水を触り、「冷た~い!」とうれしそう。暑い日でしたが豊かな木々に木陰を作ってもらっている水源地は涼しく、蚊がいなければずっとそこにいたいと思える場所でした。水源には月に一度水質検査に来て、水に異常がないかを確認してくれているそうです。一通り説明を聞いた後、みんなから途切れのない質問が続き、飲んでいる水の始まりに対しての関心の強さを感じました。
傍陽第1配水池では、紫外線による殺菌、次亜塩素による消毒の機械を見せてもらいました。足元のコンクリートの下に深さ3mほどの水槽があって水が溜まっていることを知るとびっくりする子どもたち。ここでも多くの質問が出ていました。学校に戻ってから、傍陽の水道に関するお話を聞きました。昔伝染病が発生して、水道を整えるために水源を整えようと努力してくれた先人がいたこと、傍陽には4つの水源があることなど、様々なことを教えていただきました。学校の水道は、水源が1つだけではなく、プールと給食室は大松水源、校舎と体育館は松井新田水源の水であるそうです。それって結構珍しいことではないでしょうか。最後に塩素消毒されているかどうかの実験をしてくれました。配水池で消毒する前の水は無色なのに対し、消毒後の水はうっすらピンク色。学校の水道から出た水もうっすらピンク色でした。日々当たり前に飲んでいる水は、どこから来て、どのように安心して飲める水になったのか、よくわかった学習となりました。午後は南部終末処理場へ。「使った後の水はどうなるのか」を確かめに行きました。下水道課の方に、使って汚れた水をきれいにする過程について教えてもらい、その順に施設を見学しました。入ってきた汚水からごみを取り除く「沈殿池ポンプ棟」。入ってすぐ感じたのは刺激的なにおい。自分たちが汚して流した水のにおいです。しっかり感じてきました。次は「水処理棟」。最初沈殿池・反応タンク・最終沈殿池と進むにしたがって透明度が増していく水を確認しました。みんな目と鼻を働かせて、それぞれの水の様子を積極的に観察しました。最後に管理棟でまとめの話をしてもらい、顕微鏡で拡大された汚水をきれいにしてくれる微生物たちを見ました。「かわいい。」「あれはなんていう名前?」と興味津々。お話が終わった後も実際に顕微鏡をのぞかせてもらっている人もいましたね。盛りだくさんの1日でした。暑い中でしたが、本物を一生懸命感じよう、教えてくださったことをしっかりメモしようというみんなの姿がまぶしかったです。

 

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