2008年9月10日(水) 自信いっぱいの子どもたちに

 8月20日(水)に2学期の終業式で、"2学期は一人ひとりが自信を持って行動してほしい"等願いから、スライドを交えて下記のような話をしました。

夏休みも終わり,いよいよきょうから2学期が始まりました。しばらく 会わない間にみなさんも随分大きくたくましくなったように思います。それはきっと夏休みの間に普段の学校生活とは違った様々な体験をしたからでしょう。そのことが自信になって表情や行動にまで表れるのでしょう。

 校長先生もこの休み中に学校とは違った体験をしてきました。

7月30日から8月4日までの6日間、13人の真田町の小中学生と九州の福岡県の岡垣町へ交流に行ってきました。真田から南へ約700キロメートル離れ、お父さんやお母さんとも6日間離れて、岡垣町の一般の家庭に泊っての生活です。

 この中で忘れられない出来事がありました。

ふれあいIN岡垣 200.jpgそれは、2日目に全員が生まれて初めてのサーフィンに挑戦したことです。まずはじめは陸上で基本的な乗り方を教えていただきました。さあいよいよ海へ入っての練習です。一人ひとりに教えてくれるインストラクターの先生が付いてくれました。いつ、どのようにボードに立てばよいかというこつを丁寧に教えていただきました。

 波が来るまでボードに乗って待っています。これは誰にでも簡単にできます。さあちょうどよい波が来ました。インストラクターの先生の合図でボードの上に立ちます。一回でできてしまう友達もいました。が、ほとんどの友達は、タイミングが遅くて失敗、前に乗りすぎて失敗、体が後ろに傾きすぎてドボン。何十回も失敗の連続でした。あきらめずに続けました。すると30分ほどが過ぎると、乗るこつをつかみだし、乗れるようになる友達が出てきました。しかし、立つタイミングや立つ位置がわずかにずれるために海へ落ちてしまう友達がたくさんでした。1時間が経ちました。たくさんの友達が乗れるようになってきました。インストラクターの先生も根気よく丁寧に教えてくれました。タイミングよく合図も送り続けてくれました。波がボードの下に来た瞬間にボードの後ろの方に立つこと。体は前の方に傾けることなど、失敗と成功を繰り返すうちにこつをつかんできましふれあいIN岡垣 203.jpgた。1時間半後には全員が10メートル以上乗れるようになりました。中には50メートルも乗る友達も出てきました。修了証を全員がいただきました。やったぞという満足感が感じ取れうれしくなりました。

今までできなかったことができるようになった。「もう自分でできる,だいじょうぶだ」そんな経験が自信になり,顔つきや身体つき,行動までが変わった人もいるように思います。自信をもつことは,毎日の生活をする上でとても大切なことです。だれでも,新しいことをするときには不安があります。うまくいくかどうかわからないものです。そのため,せっかく力があるのに尻込みをして,最初からさけてしまう人もいるようです。新しいことをせずに今までと同じことをしていれば確かに楽ですし,不安はありません。しかし,時には勇気をもって新しいことに挑んでみることも大切なことでしょう。

 最初は難しいことでも何回かやっているうちにこつをつかみ自信が湧いてくるものです。みなさんにはどれほどの可能性が秘められているかわかりません。たいして練習もせずに何でもできる,できると過信することはいけないことですが,様々な機会を通して色々な経験をして,少しずつ自信をつけていくようにしましょう。

 学校では2学期には水泳記録会や運動会、ふれあい伝承広場、マラソン記録会、フェスタそえひ、スノーコンサートなどたくさんの行事もあります。授業はもとよりたくさんの行事を通して,みなさんが活躍できる機会がたくさんあると思います。みなさんも決められた約束を守り,自分でできることは進んで取り組んでいくようにしましょう。そのことによって確かな力がつき,充実した毎日が送れるようになると思います。』

 一人ひとり こつこつと取り組み 自信をひとつでも持てるようになってほしいなと考え、職員一丸となって支援していきます。よろしくお願いします。