2013年5月 9日(木) 校長講話(5月)

5月の校長講話は

・「あいさつの芽」が、伸びてきたよ

・「タンポポのはなし」

について、お話しいただきました。

 

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 東小学校の朝の昇降口は、元気な「おはようございます」の声が溢れています。教頭先生と「ジャンケン」するお友だちもいて、笑顔がいっぱいです。校舎の中では、学級代表委員の皆さんが廊下に立ち「おはようございます」の声をかけてくれます。
 最近、自分から先にあいさつができる人がとても多くなりました。また、相手の目を見て、「校長先生おはようございます」と名前を呼んであいさつする人もいます。とても気持ちがいいです。
 一学期の始業式に「あいさつ」「思いやり」「自分らしさ」の3つの種をまきましたが、「あいさつの芽」が出て伸びてきました。うれしいです。さらにこの芽を伸ばしましょうと話をしました。
 そして、子ども達と一緒に「気持ちのよいあいさつは、どんなあいさつだろう」と考えました。すると、
・「大きな声であいさつする」「元気よくあいさつする」「はっきりと言う」
・「笑顔であいさつする」「相手の目を見て」「相手より先にするといい」ということが出されました。
 みんな、あいさつをし合う経験の中で、とても大切なことに気づいています。すごいと思いました。
 さらに、「声の高さ」について、「ドレミ...の中で『ラ』の音が、心地よく感じ、時報や楽器のチューニング、赤ちゃんの泣き声も『ラ』の音であること」を話し、みんなで声に出してみました。
 あいさつは、される人はもちろん、する人もとても良い気持ちになります。元気ややる気が出てきます。笑顔になり、仲良しにもなります。まさに人を幸せにする「魔法の力」をもっています。子ども達の声が、今までにも増して、元気で明るく、笑顔に満ち、相手を思いやる気持ちに溢れてきているように思います。
 一年生と一緒に「信濃国分寺」へ遠足に行ってきました。1年生はどの観光客の方にも「こんにちは」と元気よくあいさつし、「とてもいいあいさつができますね」と、笑顔でたくさんほめていただきました。
 学校はもちろん、お家や地域の方と交わすあいさつも、人と人とをつなぐ大切な絆です。
 「いつでも、どこでも、誰とでも、気持ちのよいあいさつのできる東っ子」を目指していきますので、是非、一緒にお声をかけていただきますようお願いいたします。

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 もう一つは、「タンポポのはなし」をしました。(2年生は、今、国語で「たんぽぽのちえ」を勉強しています。)
 どこにでも咲いていて、皆同じように見えるタンポポですが、実はいくつもの種類が有り、大きく分けると明治時代にサラダの材料としてアメリカからやってきた「セイヨウタンポポ」と、昔から日本にあった「ニホンタンポポ」があります。

 その見分け方は、写真のように、花のすぐ下の部分(「総房(そうぼう)といいます)が、セイヨウタンポポは、外側に反り返っていますが、ニホンタンポポは反り返っていません。(トリノ五輪のフィギュアスケートで金メダルをとった荒川静香さんの「イナバウアー」を例えに話しましたが、子ども達には、ちょっと古かったようです。先生方は頷いていました。)

 そして、今、セイヨウタンポポはどこにでも咲いていて、よく見かけますが、ニホンタンポポがなかなか見つからなくなってしまったこと、東小学校の敷地のタンポポを調べてみたたところ、やはりセイヨウタンポポばかりだったことを話しました。驚いたり、疑問に思ったりした子ども達と、その訳を「3つのヒント」をもとに考えることにしました。自分で考えたり調べたりした人は、校長先生に教えてくれることになっています。楽しみです。

 ところで、東小学校の周りでは、もうニホンタンポポを見ることはできないんでしょうか。私は「タンポポ探検隊」になってあちらこちら探してみました。
そして、ついに発見しました。見つけたニホンタンポポは、茎も細く、花の数も少なくて、とても優しくかわいらしい感じがしました。周りが、セイヨウタンポポばかりになってしまう中で「僕たちも、ちゃんとこうして元気で頑張って生きているよ」って咲いているようで、とてもけなげで立派に見えたことを子ども達に伝えました。
 でも、「どこに咲いていたか」は伝えませんでした。「エー」と声があがりましたが、それは、ぜひ自分の目で確かめ、探してみてほしいからです。

 世の中では、「セイヨウタンポポが、ニホンタンポポの住む場所をとってしまった。」という言い方をすることがありますが、そうではなくセイヨウタンポポがいろいろな場所で、たくさん花を咲かせるこができるため、そのように思われるだけなんだそうです。ニホンタンポポは、昔ながらの自然がまだ残っている場所で咲いています。それが、その場所に昔ながらの豊かな自然が残っていることを知る目安になります。ですから、皆さん
も「タンポポ探検隊」になって、家のまわりでタンポポが咲いていたら、どちらのタンポポか確かめて下さい。ニホンタンポポを見つけたら校長先生に教えてくださいとお願いをしました。