2023年8月25日(金) 校長の大きなつぶやき65 「あとみよそわか」

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「最後にもう一度、振り返ってうしろを確かめろ」というお・ま・じ・な・い・が「あとみよそわか」。

今回は「あとみよそわか」というお話です。

皆さん、聞いたことはありますか。見たことはありますか。

この言葉は、明治時代に活躍した幸田露伴という小説家が、

娘の幸田文さんにいつも言っていたという言葉です。

文さんは、小さい時に実のお母さんを亡くしたので、

その父親である幸田露伴が雑巾がけの仕方や台所仕事まで、

娘の文に徹底的に教えていたのだそうです。

そのお父さんの教えの中に、この「あとみよそわか」という言葉があったのです。

「あとみよ」というのは、「後をみなさい」ということで、

「そわか」は、古いインドの言葉で「成し遂げる」といった意味をもっています。

つまり、掃除が終わって、もういいなと思っても、「あとみよそわか」と唱えて、

もう一度あとをふり返って、見直してみなさいという意味なのです。

掃除のやり残しがないかを、ただ確かめるということだけではなく、

「自分の行いには最後まで責任をもちなさい」という意味もあるそうです。

これは掃除だけでなく、他のいろいろな時にも使えることではないでしょうか。例えば、

◇靴を脱いだら「自分の靴はきれいに下足箱にそろっているかな?」と見直してみる。

◇トイレを使ったら「次の人は使いやすいかな?」と見返してみる。

◇掃除が終わったら、「清掃用具はきちんと元の場所に整頓してあるかな?

自分の雑巾は、ちゃんと決められた所に片付けてあるかな?」と確かめる。

◇登校した後は、「ランドセルや手提げは、整理できているかな?」と振り返ってみる。

◇授業中や宿題をやった時も、「これでいいかな?忘れ物はないかな?」と見直してみる。

この「あとみよそわか」を、単に「見直す」という行いだけではなく、さらに一歩すすめて、

小さな一つ一つのことにも最後まで責任をもつ・振り返って自分の生活を見直すというところまで

レベルアップすることも、東小学校の子どもたちはできると思います。

「あとみよそわか」は、心を育てる呪文です。

この「あとみよそわか」という掲示、東小学校でもちょっと前までは、

どの教室にもある場所の扉に掲示されていました。校長先生は、「あとみよそわか」の掲示、

どのくらい残っているかなと、校内を探検してみました。

そしたら、9か所「あとみよそわか」を見つけました。

皆さんも、この「あとみよそわか」を発見した人は、校長先生にこっそり教えてください。

これで今日の校長の大きなつぶやきを終わります。