2023年11月29日(水) つぶやき 自分の命は自分で守る~予告なし避難訓練~
【校長の大きなつぶやき130「自分の命は自分で守る~予告なし避難訓練~】
11月29日(水)今年度3回目となる避難訓練を予告なしで休み時間に実施しました。
時間の関係で、避難訓練終了後の学校長の話は昼の放送で行いました。
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昼の校内放送での【校長の大きなつぶやき】より
地震や火事は、いつ、どこで起こるかわかりません。休み時間や登下校中、家に居る時など。
つまりいつも先生がそばにいて、教えてくれたり、指示をしてくれたりするわけではないのです。
また、今日通った道が安全であるとは限りません。
その時、大切なことは、『自分で考えて、どっちへ行ったらいいか、逃げる道や方法を決めること』です。
ただし、そういう時、人はあわててしまってなかなか正しい判断や行動ができません。
『あなたはどう思う、どっちだと思う、どう考える?』そういう時に、
すぐ『わからない』というのではなく、考えようとすることです。
普段やっていないことは、いざという時に絶対にできません。
ぜひ、毎日の授業や学校生活で、自分の考える力や決める力を鍛えてください。
いざという時に適切な判断をし、行動できる子どもになってほしいと思います。
今日の様子を見ていて、素晴らしいなと感じたことを3つお話します。
一つ目は、予告なしの訓練でしたが、本番のように全員が真剣に取り組んでいたこと。
ニヤニヤしながらとか、ふざけたりしながらということがなく、
「ピリッ」とした雰囲気の中で避難訓練ができました。
指示を聞いた後、わかったという「はい」という返事も反応がよくて、一生懸命さが伝わってきました。
二つ目は、今日学校に登校している人全員が無事に避難できたことです。
非常ベル・緊急放送をしっかりとしゃがんで聴き、素早く全員が避難できたことは素晴らしいことでした。
「自分の命は自分で守る」ことができるようになってほしいですし、
この世で一番大切なのは命ということを改めて知ってほしいと思います。
三つ目は、上級生が下級生をつれて避難して来る場面がたくさん見られたということです。
特に6年生が1年生にやさしく声をかけて一緒に避難していました。
こういう姿がまさに「憧れのバトン」につながります。
自分が上級生になったら、下級生の時にしてもらった親切・やさしさ・思いやり・心遣いを
やってあげたい、やってあげなければという想いにつながっていくのです。素敵な姿でした。
これから考えてほしいなあという課題を2つお話します。
一つ目は、「おさない はしらない しゃべらない もどらない」の「お・は・し・も」で振り返るとすると
「しゃべらない」はもう一歩でした。
もちろんしゃべらないで避難できた人もたくさんいました。立派でした。
でも一部の人がしゃべってしまうだけでも、全体の雰囲気を壊してしまいますし、
命を守るための大切な指示が聞こえなくなってしまうこともあります。
体育館で全校が集まる集会活動の時も、入退場する際におしゃべりをしないのが当たり前というように、
日常生活の中から、そのような雰囲気を創り上げていきましょう。
二つ目は、持っている荷物をその場に置いて避難することができたかということです。
縄跳びや図書袋やサッカーボールなどを持ったまま避難した人はいなかったでしょうか。
何かをもって逃げることで、一番大切な命を守れないこともあります。
今回はとっても大切なことが課題として出てきたことで、今後の行動に生かせると思います。