2024年2月21日(水) つぶやき 自分の学校のことをもっと知る『東小の校歌』

【校長の大きなつぶやき175 「自分の学校のことをもっと知る『東小の校歌』1」 

今年度の3月に控えている卒業証書授与式は、5年ぶりに全校児童が参加して挙行されます。

コロナ禍で全校で入学式・卒業式が行われない年月がずっと続いたため、

それらの式において、式歌としての国歌・校歌を全校で歌う機会もありませんでした。

現在、音楽の授業を中心に、卒業式で歌う歌の練習をしているところですが、

やはり、一朝一夕に取り戻していくことの難しさに直面しているところです。

そこで、2月の「校長の大きなつぶやき対話集会(校長講話)」では、

自分自身も校歌を3番まで歌詞をまったく見ないで歌える自信がなかったこともあり、

子どもたちにも本校の校歌の背景・願い・秘密などについて知ってもらいたいと思い、

東小学校の校歌について調べたことを皆さんに紹介してみました。

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東小学校の校歌のヒミツ①「作曲者・作詞者」「七五調のしらべ」

大正5年に開校し、今年度で107年目を迎えた東小学校。

開校当時は、校歌はありませんでした。

開校から40年たった昭和30年にようやく校歌が作られました。

校歌の作詞を担当されたのは、石森 延男 先生。

北海道札幌市出身の児童文学者・国語教育者・教科書編集者(光村図書)。

100校以上の校歌を作詞し、東小学校の他に第一中学校や丸子中学校の校歌も作詞。

校歌の作曲をされたのは、下総 皖一 先生。

埼玉県加須市出身の作曲家・音楽教育家で童謡、文部省唱歌を多数作曲。

「ゆうやけこやけ」「野菊」など1000曲以上の作曲を手掛けています。

東小学校の他に第三中学校や丸子中学校の校歌も作曲。

最初に注目してもらいたいのは、歌詞が1番から3番まで「俳句」や「短歌」のように、

同じしらべ・文字数になっていることに気づきましたか?

すべて歌詞の言葉が「7文字・5文字・7文字・5文字・7文字・5文字......」

と最初から最後まで続いていることがわかりますね。これを「七五調」と言います。

「七五調」の歌詞は「軽やかで優しく優雅」な印象を与えます。

そんな学校になってほしいという願いが、その「七五調」の文字数のリズムには

込められているのでしょう。(全国的にみても「七五調」の校歌が絶対的に多い)

一方、「軽やかで優しく優雅」な七五調とは対照的に

「五七調」は「力強く素朴で元気」な印象を与えます。(校歌としては少数派)

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